本格的な猛暑がやってきました。部屋をきれいにしたい気持ちもありますが、暑くてとても大変。とくに今年は、在宅時間も長く常に家にいるため、なるべく掃除は手を抜きたいもの。
そんな夏の掃除について、優先すべき場所とラクに掃除ができるアイテムを、お掃除研究家のおそうじペコさんに教えてもらいました。

頭に手を置く女性
猛暑のなか掃除は大変です。少しでもラクをしましょう(※写真はイメージです)
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夏の掃除を劇的にラクにするアイテム。優先すべきは水回り

8月になり夏本番になりました。今年の夏は家で過ごす時間が増えそうですが、その分家の汚れもたまりやすくなり掃除をする機会も多くなります。今回は猛暑でも簡単におうちをきれいにできる「夏のラク掃除」に役立つアイテムと使い方をご紹介します。

●夏掃除の3つの特徴

季節や時期によって掃除のポイントは違うと私は考えています。気温や衣類、室内環境などによって汚れの種類が違うこと、体への負担も変化するからです。それでは、暑い夏の掃除のポイントはどこでしょうか。

・ホコリが少なくなる

秋冬に比べて衣類や室内のファブリック類がシンプル素材になる分、部屋のホコリの総量が少なくなるため、家具や床へのホコリのたまり方が少なくなります。その分、掃除機やふき掃除の回数を減らせると言えます。

・カビが生えやすくなる

カビが発生しやすくなる主な条件は湿度(70%以上)、気温(20度~30度)、栄養(ホコリや石けんカス)の3つです。まさに湿度の高い日本の夏~秋にかけての環境です。カビや雑菌の繁殖を抑えるために、水回りは小まめに掃除し水気をなくし湿度を下げるよう気をつけましょう。

・体の負担が大きくなる

屋内とはいえ掃除でも気を抜くと熱中症になることがあります。夏の暑さで体力が消耗している分、動きやすい季節よりも体への負担が大きくなります。なるべくラクに掃除をする工夫が必要になります。

夏掃除をラクにする3つのアイテム

夏掃除のポイントを押さえつつラクに掃除ができる私のおすすめアイテムです。

(1) レーヨンダスター

レーヨンダスター

レーヨンとポリエステル素材のマルチダスターは速乾性と吸水性に優れています。100円ショップや300円ショップなどにいろいろな柄のものが売っています。ぞうきんやふきんは乾きにくく雑菌が繁殖しやすくにおいの元になります。速乾性のあるダスターを小まめに交換しながらキッチン回りで使用すると便利です。

お湯と食器洗い洗剤(中性タイプ)で一度洗ってから使用開始するとやわらかくなり吸水しやすくなります。

水回り掃除

水気が多くカビが生えやすい洗面台にもセットして、小まめにふき取りましょう。濡れても絞って広げておけばすぐに乾きます。ワイドサイズのタオルバーなどを利用するとすぐに乾きますよ。

数日使用したダスターは床の水ぶきをしたり、トイレ掃除に使用してから捨てれば最後まで利用することができます。

(2) フローリング用ドライシート・ノンオイルタイプ

フローリング用ドライシート・ノンオイルタイプ

ホコリの少ない夏は掃除機の回数を減らし、フローリングワイパーなど軽くてラクにできるアイテムで床掃除をすませます。またホコリが多くない分、シートはホコリ吸着オイルが添加されていないノンオイルタイプのものを用意します。

手拭きとフローリングワイパーで拭く様子

ノンオイルなので素手で触っても肌に薬剤がつきません。床掃除をする前にさっと気になる家具などのホコリをふき取ってから使用すれば、ふき掃除と床掃除が一度にできます。

(3) 粘着クリーナー

クッションの上に粘着クリーナー

ソファやクッションなどにつくホコリや毛髪などは粘着クリーナーをさっとかけると簡単にきれいになります。

粘着クリーナー

その後、少し粘着性が落ちた状態でフローリングワイパーで取り切れないゴミをとれば床にべったり貼りつくことなくゴミだけ上手に取ることができます。床専用に最初から粘着性の低いクリーナーもあるので併せて使うとさらに便利です。

また、洗面台の周囲に大量に落ちやすい毛髪やホコリにも粘着クリーナーを転がすとあっという間にきれいになります。

※粘着クリーナーの強度によって布や床が傷むことがあるので使用の際は試してからご利用下さい。

●夏の掃除は汚れを深追いしすぎないことも大切

夏の掃除の際は首に保冷剤を入れたタオルを巻く、途中で水分補給をするなど家の中でも運動をしているつもりで熱中症対策も忘れないでください。また、汚れをあまり深追いせず、動きやすい季節になったら再度掃除し直そうと思うくらいの気持ちでいましょう。
便利なアイテムを上手に使って小ぎれいをキープしながら、元気にこの夏を乗り切りたいですね!