年齢を重ねると、急に手もちの服が似合わなく感じ、あせって服を買っても失敗してしまうことも。2児の母で、服やメイクのイラストを手がけるヤベミユキさん(44歳)もそのひとり。そんなヤベさんが、悩んでたどり着いた、この10年で変化した「おしゃれの基準」についてつづります。

※ ESSEonline10周年の記念特集「私と10年」。ESSEonlineライターが「この10年でやめてよかったこと」をテーマに書き下ろします。

イラスト
おしゃれの「やめてよかったこと」
すべての画像を見る(全2枚)

40代、なにを着ても似合わないことにショック…

この10年で、おしゃれとの向き合い方が変わったなと思います。

40歳に入った頃、服と顔まわりがどこかちぐはぐになり、それまでのおしゃれが急に似合わなくなりました。

おしゃれや美容にお金をかければ、なにかが変わる気がして、服を買って、美容院に行って、気になるものはひととおり試してみました。

でも、どれだけ外側にお金と時間をかけても、なぜか満たされない。

むしろ、「これでも違う」「まだたりない」と、たりないものばかりが増えていく感覚でした。

たりないより、「今あるもの」に目を向けてみた

今思えば、40歳がいちばん、外側に答えを求めていた時期だったのかもしれません。欲しいもの、なりたい自分がよくわからくなっていました。

そうなっていた原因は、うまくいかなかったことや、思うように整わなかった経験の積み重ねでした。間に合わせで買ったものや着たものでとりつくろい、自分の変化を見て見ぬふりをしていたんです。

そう気がついてからは、少しずつ、おしゃれの基準が変わっていきました。

「足すこと」では埋まらないなら、「整える」方向に。服を増やすより、今あるものを整える。髪や清潔感、サイズ感もそうですし、体や姿勢も。

そういうものを整えることで、意外と人はきちんと見えるし、自分も安心できる。少したりないくらいのほうが、ちょうどよく感じることも。

めっきがはがれたように感じていた自分も、土台を整えれば、ちゃんと立て直せるんだとわかりました。