2:ランドセルは“入れる収納”より“置ける収納”

帰宅後、ランドセルを定位置に“置くだけ”
帰宅後、ランドセルを定位置に“置くだけ”
すべての画像を見る(全4枚)

また、訪問お片付けの現場でよく聞くのが、「きれいに収納をつくっても、ランドセルを置いてくれない」という声です。

ランドセルがぴったりと収まる収納棚の設計は、大人目線ではすっきり見えます。でもこどもにとっては、“収める”動作自体が難しいことがあります。

ランドセルは想像以上に重く、とくに1年生にとっては扱いにくいもの。両手で持ち上げて向きを整え、決められた収納の中に入れ込む。この一連の動きは、じつはかなり負担があります。

そこでおすすめなのが、「入れる収納」よりも「置ける収納」を意識すること。

帰宅後に上からポンと置くだけ。「ランドセルを収納しないと!」というハードルもなく、気楽です。動作をできるだけシンプルにすることで、子ども達が“戻す”意識はぐっと高くなります。

収納は完成度の高さよりも“戻しやすさ”を意識すること。置くだけで完了する仕組みは、子どもが自分で戻せる環境づくりの第一歩になります。

3:子どもは腰の高さが戻しやすい

ランドセル置き場

わが家では、小学3年生の娘と中学生の兄、それぞれの成長を見ながら置き場所を何度か見直してきました。その中で実感したのが、収納の「高さ」の大切さです。

子どもが学校に通うようになってから実感したのがランドセルの重み。教科書や文具、iPadなど「まだ小さな体でこんなにも毎日荷物を持ち運びするのか〜!」と驚きました。

ランドセルを置く位置が高すぎると、持ち上げる動作だけで子どもたちはひと苦労。とくに1年生の体格では、胸より上の位置に持ち上げるのは想像以上に大変です。

おすすめは、腰高程度の棚を設置すること。無理なく持ち上げられて、腕を大きく伸ばさずに置ける高さです。

実際に子どもにランドセルを持ちあげてもらうと、「この高さならラクに戻せる」「ここは重たい」と違いがよく分かります。また、腰高の位置にすると背負っていたランドセルを棚で受け止めながらおろすこともできるため、自然とランドセルを戻す流れが完成します。

子どもがランドセルを戻せない理由は、やる気の問題ではなく“物理的なしんどさ”かもしれません。子どもの動作の延長線上に収納をつくること、置くだけ収納を意識すること、体に合った高さを選ぶこと。これだけでランドセル置き場が定位置化するようになります。