昨今増えている豪雨による災害。国際災害レスキューナースの辻直美さんは、「水害は“備えられる災害”。気象情報に敏感になり、被害を抑えることが大切です」と語ります。水害時にすべきことや、知っておきたい避難所への“よくある誤解”を教えてもらいました。
※ この記事は『最強版プチプラ防災』に掲載された内容を抜粋・再編集しています
すべての画像を見る(全3枚)水害は「備えられる災害」
自身も被災経験があり、『最強版プチプラ防災』(扶桑社刊)などの著作がある防災の専門家の辻さんによると、「突然やってくる地震と異なり、水害は備えられる災害」といいます。
「台風や大雨の危険が近づいているというニュースや気象情報に敏感になりましょう。どのくらい雨が降っているのか、降雨量をイメージしておくことも大切です」(辻さん、以下同)
記録的な豪雨となった台風19号(2019年10月)では、年間降水量の3〜4割にもあたる雨がわずか1〜2日の間に降ったそう。
「降り始めから100mmを超えたら、浸水や土砂災害などへの警戒を強めてください。危険を感じた場合や、市区町村から避難指示が出た場合には、速やかに行動することが求められます。しかし、避難関連の指示が出たときには、すでに災害が発生していたというケースも少なくありません」
「とりあえず避難所」は危険
また、「高齢者や乳幼児など、避難に配慮が必要な人がいる家庭では早め早めの判断を心がけることが大切」と辻さんは語ります。
「すでに周囲が暗い場合や、水位が足首の高さまできているような状況での避難行動はかえって危険。無理に避難所を目指すより、自宅のできるだけ上の階(2階以上)や、近隣にある頑丈で高い建物に“垂直避難”することを検討してください」

