振り回されないために「私はどうしたいのか」に立ち返る

離婚届
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――夫と共同養育の形を模索したと書かれていますが、離婚協議ではどんなことが大変でしたか? 新たに得られた知見はなにかありましたか?

武田:元夫とは「娘が両親のもとを自由に行き来できるように」という方針で一致していましたが、それでも細かい離婚条件で揉(も)めました。

協議でNOの返事がくるたびに「お前のことが嫌いだ」と言われている気がして、しんどかったですね。私にとって元夫は大切な人だったので、揉めること自体がメンタルを直撃するというか。

離婚協議で意見がぶつかるたびに、「私はどうしたいのか」に立ち返りました。「相手がこう言ってきたら、こうしよう」と考えると、どうしても振り回されます。

振り回されないためには、主語を「私は」にして「私はどうしたいのか」を考える。そうすることで気持ちを落ち着けつつ、これは譲る、ここは譲らない、と協議していきました。

心を守るために「自分の感情に耳を傾ける」ことが大切

――書籍『ある日、夫が出て行った。どうする心理カウンセラー!』では、実際のカウンセリングの事例を引きつつ、「心を守るスキル」がたくさん紹介されています。ご自分の知識やスキルが自身を救ってくれた場面はありましたか?

武田:本では「矛盾する気持ちがあるときは、それぞれを別のキャラクターだと考える」という方法を紹介していて、離婚時にも大いに活躍しました。離婚時は相手に対していろんな気持ちが湧(わ)きますよね。怒りも湧くし、「私が悪かったのかな」という気持ちもあるし、悲しくなるし。

どんな気持ちにも、そう思うだけの理由があるんです。だから、感情に耳を傾けて、ひとつずつ受け止める。怒りが出てきたら「そりゃ怒るよね。あんなことされたんだもんね」。悲しみにも「悲しいよね、ほんとに大事にしていたものね」と。

矛盾していても、ひとつひとつを「そりゃそうだよね」と受け止めていく。そうすることで、荒れ狂う感情を少しずつ消化していけたのかなと思います。

「しんどさ」を感じている人に読んでほしい

――『ある日、夫が出て行った。どうする心理カウンセラー!』をどういう人に読んでもらいたい、どういう風に活用してほしい、といった思いはありますか?

武田:人間関係や仕事で悩んでいて「なかなかしんどいぞ」という方に読んでほしいですね。

タイトルは離婚エッセイに見えますが、この本は「自分と向き合う方法」を伝える本なんです。「感情の扱い方」「自己肯定感の育て方」「境界線のつくり方」といったスキルを書いています。

人生の転機にいると「今日はこう思ったのに、次の日には逆のことを思っている」など感情が乱高下しますよね。そんなときに読んでいただくと、感情を上手に受け止めながら前に進むヒントになるんじゃないかな、と思っています。

ある日、夫が出て行った。どうする心理カウンセラー!スキルを駆使して離婚を乗り越える話』(扶桑社刊)には、そんな武田さんによる「感情に振り回されたときに役立つノウハウ」が満載。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

ある日、夫が出て行った。どうする心理カウンセラー!スキルを駆使して離婚を乗り越える話

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