実家で当たり前だった「ものを捨てない暮らし」から、自分軸の片付けにきり替え、暮らしに変化が訪れたエピソードを紹介します。お聞きしたのは、小学3年生の長女と保育園に通う長男を育てながらフルタイムで働く、整理収納アドバイザー1級のよしいさん(30代後半)。引っ越しや実家の片付けも経て気づいた「ものが増えなくなる」ルールも教えてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)ものが長生きする実家。20年前の郵便番号ガイドやタオルと共存
私の実家は「使えるうちは全部とっておく」が当たり前の家でした。ため込むことは大事にすることで、捨てることはもったいないこと。そんな空気のなかで育ちました。
そんな先日、実家の片付けで出てきたのが、1997年の郵便番号ガイド。2024年に発掘したのですが、思わず笑ってしまいました。私が中学生の頃に買ったタオルも、トイレの手ふき用タオルとして今も現役。気づけば20年以上愛用しています。「まだ使えるでしょ?」という言葉は、私のなかに深く染みついていました。
「持っている」と「使っている」は別物だと気づいた
そして結婚や引っ越しをきっかけに自分の持ちものを見直したとき、ふと違和感を覚えました。もの自体はたくさん持っているはずなのに、暮らしは快適ににならない。クローゼットはパンパンなのに、着たい服がない。
そこで初めて、「持っている」と「使っている」は全然違うという事実に気づきました。実際の生活で使っていないものが、場所も気力も奪っている。その感覚が、片付けを考える大きな転機になりました。
●今の自分に必要かどうかで手放すか判断
捨てる=「冷たい・もったいない」という感情は、間違いではないのかもしれません。しかしそれが、今の暮らしを苦しくしているなら選び直していい。価値観が大きく変わりました。家族構成、住まい、働き方も人それぞれですから、誰かの正解は、自分の正解とは限らないですよね。そう思えたことで、「今の私に必要かどうか」で、ものの取捨選択を判断できるようになりました。


