親の予想とは違う道を歩むことは、成長した証

ユーチューバー高校生
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また、職業についても「YouTuberになる」「起業する」「フリーランスで週3日しか働かない」などと子どもが言い出すと、心配して反対する親もいると思います。また、親が自分と同じ職業を推奨するケースも。

ですが、いずれも「親の期待こそが自分のすべき正しい選択」と、子どもに勘違いさせてしまう場合があります。

子どもが親と違うものを好きになり、親とは違う価値観を持って別の道に進もうとすることは、親の想像を超えた別人格の人間が育ったということ。むしろ、「子育て大成功!」と誇りに思っていいことです。

●野球少年の密かな「悩み」

ある野球好きの少年がいました。お父さんが野球の監督をしており、本人も実力があり地域のクラブチームに所属。しかし彼は、競争をするより「学校の部活で楽しく野球がしたい」と思いながらも、「お父さんに言ったらがっかりするだろうし、怒られるかもしれない」と、本当の気持ちを言えずに苦しんでいました。

その悩みをコーチングの場で打ち明けてくれたので、コーチはどうすればお父さんに気持ちを伝えられるかを一緒に考えました。

数か月後、彼はようやく本心を話すことができ、お父さんも納得。コーチングを終える日、彼は「自分で親に正直に話せたこと、自分の道を自分で決められたことが本当によかった」と涙ながらに語ってくれました。

また、幼い頃からずっと医者になるように諭され成長した青年が、大学入試の共通テスト直前で「医者にはならない」と父親に伝えたという話もあります。

社会に反していたり、だれかを傷つけたりすることでない限りは、子どもの選択を信じ、子どもに選択の責任をもたせること。そうすることで、だれのものでもない自分の人生を、自分の力で、勇ましく歩んでいけるのだと思います。

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