IHキッチンの「デメリット」と「対策」

谷ノ内家のV2H設備
わが家のV2Hシステム
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一方で、IHキッチンのデメリットといえば、「停電時に使えないこと」。とくに、わが家の場合、オール電化を採用しているため、停電時の不便さは甚大です。

そこで筆者宅では、電気自動車を蓄電池代わりに使い、「V2H」という電気自動車のバッテリーに蓄えられた電力を家庭で使えるようにするシステムを取り入れています。

状況によりますが、停電時にも一部の電力を使えるので、炊飯や照明の確保など、最低限の対応が可能です。

さらに太陽光発電も導入しており、日中は自家発電した電力を優先的に使えます。これにより、停電時のリスクを軽減しています。

もちろん、すべてのリスクをゼロにできるわけではありませんが、“できる範囲で備えて安心感を得る”ことが、育児中の筆者には大きな助けになっています。

家づくり当初は、子どもがいる生活はまだ想像の段階でした。しかし、実際に双子の育児が始まってみると、IHキッチンは、現在の生活にも将来の生活にも寄り添ってくれる設備だと実感しています。

設備選びは住んでみないとわからない部分も多いですが、当時の選択が今の暮らしにフィットしていることに、筆者はとても満足しています。

家づくりをされている皆さんにとっても、なにか少しでも参考にしていただけることがあればうれしいです。