もし妻から離婚を切り出されたら、どうする?

渉は食品会社に勤め、マンションの3階で家族と暮らしています。特別な野心もなく、仕事をそつなくこなし、人づき合いも良好。ささやかな幸せを感じながら、〝普通の夫・父親〞として生きている男性です。

北村さんは渉と自身は重なる部分が多いと言います。

「台本に『あんがイラッとする』というト書きがたくさんあって、渉はかなり妻の地雷を踏んでいます。それを自分に置き換えると、『俺も絶対やっているわ』と思ったんですちゃんと反省はするけど、立ち直りが早いのも同じ。ほかにも小さな幸せでニヤニヤするとか、似ていることがたくさんあります」

そんな北村さんに、本作のように忘れていた離婚の約束を、実際に妻から急にもち出されたら、どうするのかを聞いてみました。

「びっくりするし、冷静にはなれないですよね。20年ぐらい一緒にいたのに、残り56日になって急に言うのは違うでしょって。でも、とにかく話し合いにもち込んで、なんとかしたいと引き止めると思います。ただ、しつこく聞いて、どうしてもダメだとわかったら、サーッといなくなるかも(笑)」

果たして、渉とあんはどんな結論を出すのか。マンションの住人たちを巻き込んで、おかしくも温かく、ちょっと切ない日常が描かれます。

「小倉家の離婚騒動に巻き込まれたそれぞれの家族にも問題が浮上するなど、岡田さんの仕かけがたくさん仕込まれています。3家族が濃密につながっていく姿を見て、優しい気持ちになっていただけたらと思います」

小さい頃は、神様がいて
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