秋が近づき、いろいろな食べ物がおいしくなる季節です。少しでもがんばらずにやせたい!と考えるなら、日々なにげなく選択している食事や食習慣に注目を。じつはこれが、やせやすい体になるか太りやすい体になるかの分かれ道に。
無理なくやせ体質になるために選ぶべき食事や行動をチェックしてみましょう!
正しい食事習慣で太らない体に!やせるのはどっち?
●お米は食べない VS お米は食べる
主食のご飯を食べない糖質制限ダイエットが話題ですが、お米は体の細胞をつくる大切なエネルギー源。食べすぎはいけませんが、昼や早めの夕食に茶碗1杯分食べるくらいなら問題なし! 適度に摂取しましょう。
玄米や雑穀を混ぜて炊けば、よくかむことでさらに満足感も得やすくなります。
●焼き魚 VS ショウガ焼き
脂肪を燃やすショウガを使っているので、豚のショウガ焼きはほかの肉料理よりはベター。でも、正解は焼き魚。
魚に多く含まれる必須脂肪酸EPAには、脂肪を燃焼させる働きが。高タンパクながら、肉に比べ脂肪分が少なく低カロリーなので、毎日食べても脂肪をとりすぎる心配もなく、焼き魚にすれば油分のカットにも。
●食欲のない朝もおなかいっぱい食べる VS 食欲のない朝は野菜ジュースですませる
現代人の運動量では、3食おなかいっぱい食べると“食べすぎ”になる場合も。食欲がないときに無理して3食とる必要はありません。一日のトータルで摂取カロリーを考えて調整を。
朝おすすめなのは、リンゴ1個とニンジン1本を使ったジュース。ジューサー(なければミキサー)にかけて飲めば、利尿作用が働き、体内の余分な水を排出してくれます。
●買い物には歩いて行く VS 買い物には自転車で行く
買い物には歩いて行くのがいちばん! 自転車だと歩くよりも体への負荷が少なく、近くのスーパーに行くだけでは運動になりません。速歩きすれば、より代謝アップにつながります。
買った荷物を持って歩くと、負荷にもなって運動効果アップ。自転車を使うときは遠くのスーパーまで行って運動量を多くするよう心がけて。
●コーヒー VS 紅茶
ティータイムには、コーヒーより紅茶をセレクト。紅茶は茶葉を長期発酵させているので、体を温め、代謝を上げる作用があります。
また豊富に含まれるカフェインの利尿作用が、余分な水分を出して水太りを解消。脂肪の燃焼を促し、温め効果のあるショウガをすりおろして加えれば、ダイエットに最適のドリンクに。
代謝を上げてやせやすい体に
「きれいにやせたいと思うなら、食事のとり方やメニューの選び方に気を配って代謝を上げることが大切。代謝が上がれば体脂肪が燃焼して太りにくくなり、リバウンドもありません」と、語るのは医師の石原新菜さん。
ポイントは体を温めること。低体温だと代謝が落ち、脂肪をため込みやすくなるのだそう。体温が上がればやせ体質になるうえに、免疫力もアップ。
「食事はカロリーだけでなく、食材の性質にも気をつけて。東洋医学では、色が薄く水分が多い“陰”の食材が体を冷やすもの、逆に色が濃くかたい“陽”の食材が体を温めると考えます。体を温める陽の食材を積極的に食生活に取り入れましょう」
賢い選択を重ねることが、やせ体質への近道です!
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