8月に入り、本格的な暑さが続くなかで、気づけば電気代がぐんと上がってしまった…! そんな悩みを抱える家庭も少なくないのではないでしょうか? 今回、エアコンを使いながらも節約&快適に過ごす方法について、省エネをはじめとした生活情報の調査・発信をする「東京ガス都市生活研究所」の主任研究員、笹岡恵梨さんに教えてもらいました。
すべての画像を見る(全6枚)夏場の電気代の節約テクニック5選
夏場はエアコンの使用時間が長くなるため、どうしても電気代が高くなりがち。だからといって、エアコンの使用を我慢するのは危険なので、絶対に避けたいところ。
ここでは、使い方にちょっとした工夫をすることで電気代の節約につながるテクニックを紹介します。
●1:冷房使用時の室温に気をつける
エアコンの設定温度によって電気代は異なります。冷やしすぎもよくないので、熱中症に気をつけながら、無理のない温度を見つけましょう。
26℃から2℃上げて28℃にすると、年間で約4100円おトクです。
扇風機の併用はもちろん、うちわや氷なども活用し、上手な涼の取り方も実践してみましょう。
●2:省エネエアコンに買い替える
エアコンの性能は向上し、消費電力も少なくなっています。旧機種を使い続けるより最新機種に買い替えることで、省エネになることも多いので、検討してみてもよいかもしれません。
●3:断熱の工夫をする
また、より涼しい温度に保つためには、断熱の工夫で室内の温度の上昇を防ぐことが重要です。
とくに、熱の約7割は窓から入ってくるため、今ある窓に内窓を取りつけるリフォームをしたり、ドアを断熱性・気密性の高いものに取り換えたりすると、外からの熱が部屋の中に伝わりにくくなります。
冷房で冷やされた空気も外に逃げにくくなるので、室内の温度を保ちやすくなります。手軽な方法として、すだれやよしずを活用するのもよいでしょう。遮熱性能が高められたすだれなども販売されています。
また、すだれやよしずの代わりに窓の外に植物を栽培し、グリーンカーテンを活用するのもよいでしょう。
直射日光はもちろん、表面温度が高くなった窓付近の地面や壁からの放射熱もさえぎることで、室内の温度の上昇を防いでくれます。グリーンカーテンの表と裏では、温度がなんと3~4℃違います。