いつ来るかわからない大地震。そんななか、防災の備えとして注目されているのが「ローリングストック」です。ローリングストックとは、普段使用している食品や日用品を少し多めに購入し、使った分を買いたして、常に一定量の備蓄を保つ方法。熊本地震で被災した経験をもつ、防災収納インストラクターの松永りえさんは、「ローリングストックを始めるなら、まず水の準備をしてほしい」と話します。今回は、「水のストック」において、押さえておきたいポイントをご紹介します。

リビング
ローリングストックは分散収納を心がけて
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大人1人につき、1日3リットルを目安に

水
水がなくなる恐怖は想像以上です

防災のための備蓄品として、まずは飲料用・調理用として「1日3リットル×家族の人数×最低1週間分」の水を備蓄しましょう。熊本地震で断水を経験しましたが、水が底をつく不安や恐怖は想像以上です。

断水すると給水所が設けられますが長蛇の列で、炎天下、あるいは極寒のなかで数時間待ち続けるのは大変です。小さな子どもがいたら並ぶこともできません。

空腹はある程度我慢できても、喉の渇きは耐えがたいもの。次の「水のストックポイント」を中心に、まずは飲料水を最優先に考えましょう。

●ポイント1:日常使いと長期保存を使い分け

食料
よく使うものは手に取りやすい場所に

災害専用の長期保存水とは別に、普段口にするお茶や飲料水も多めにストックしておきましょう。使用頻度に応じて収納場所を変えつつ、各部屋に分散収納すると安心です。

●ポイント2:500mLサイズも取り入れる

熊本地震の避難時に2リットルのペットボトルを持っていったものの、大きすぎて飲みづらいし、まわりの目が気になり取り出せず…。使い勝手はもちろん、衛生面でも500mLがあると便利です。

●ポイント3:クローゼットの死角は絶好の収納スペース

食料
意外とたっぷり入る、クローゼットの後ろ

使用頻度が低いものは、取り出しにくいスペースにストックするのも手です。わが家では、使い勝手の悪いクローゼットの両端に長期保存水を箱置き。段ボールに消費期限を記載し、見直しもラクにしています。

地震に強い収納のきほん』(扶桑社刊)では、キッチンや寝室などの防災収納法を紹介しています。ほかにも、防災リュックのつくり方やローリングストックのコツ、防災アイテムリストなど、気になる防災情報をまるっと掲載しています。

※ 本記事に記載されている内容が著者の見解であり、2025年時点の情報に基づいています。実施する際は、ご自身の判断の上で行ってください。

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