歯みがきシートは必携。防災リュックに入れるもの

防災リュックに入れたい衛生用品
左上から無水ハミガキ、大判除菌ウエットタオル、汗ふきシート、マルチクリーナー、ボディミスト、ふき取り用化粧水、歯みがき・歯ブラシ、おしぼり、お尻ふき、圧縮タオル
すべての画像を見る(全5枚)

避難所で少しでも快適に過ごすために、防災リュックにはなにを入れておくべきでしょうか。「これだけは入れておきたい!」というアイテムを教えてもらいました。

「まず最優先してほしいのは、清潔と衛生を保つためのグッズです。とくにお口の中とデリケートゾーンの清潔は、災害関連死を防ぐためにも非常に重要です。水がなくても使えるマウスウォッシュや歯みがきシート、デリケートゾーン用のウェットティッシュ(赤ちゃんのお尻ふきなどでも代用可)は必ず入れましょう」

水

次に大事なのは水と食料だそう。

「水は1日3Lを目安に、3日分、つまり9Lを準備しておくと安心。重いですが、命を守るためには大切です。そして、常備薬や絆創膏、消毒液などの医薬品、夜間の移動や作業に必要なライトも持って行きましょう。情報収集に不可欠なスマートフォンと充電用のモバイルバッテリー、ケーブル、コンセントも忘れずに」

余裕があれば、複数の機器を同時に充電できる延長コードがあると、避難所にいるほかの人にも喜ばれるかもしれません。

これがあると便利!防災リュックにあると想像以上に役立つアイテム

防災アイテム
新聞紙、ロープ、レジャーシート、ビニール袋など、多用途に使える防災アイテム

そして意外と重要なのが、睡眠関連のグッズです。

「耳栓やアイマスク、携帯用の枕などがあると、騒がしい避難所でも少しは安眠できると思います。ただし、耳栓は完全に音を遮断するものではなく、70%程度の遮断率のものを選ぶと、いざというときに危険を察知できます」

さらに、防寒・防暑対策も大切だと語ります。

「寒い時期は重ね着で対応を。暑い時期は霧吹きと扇子があると、電気を使わずに涼をとることができます」

そのほか、ロープや軍手も、洗濯物を干したりちょっとした作業をしたりするのに役立ちます。下着も頻繁には洗濯できないので、おりものシートやナプキンなどを活用することで清潔さのキープにつながるそうです。

辻さんの防災グッズ「4種の神器」

辻さんの「4種の神器」

普段から持ち歩ける防災グッズとして、辻さんが「4種の神器」と呼んでいるものがあります。

「私が常に持ち歩いているのは、ライト、万能ナイフ、防災笛、そしてコンパスです。これらをカラビナでまとめて、いつでも使えるようにしています」

いつ起こるかわからない災害に備えて、日頃から防災意識を高め、自分や家族を守る準備をしておくことが大切です。ぜひ防災リュックの中身を見直してみてはいかがでしょう。

また、辻さんが監修された『最強防災マニュアル2025年版』(扶桑社刊)は好評発売中。本記事に載せきれなかった貴重な防災テクがたっぷり詰まっていますよ。

最強防災マニュアル2025年版 (別冊エッセ)

最強防災マニュアル2025年版 (別冊エッセ)

Amazonで見る

※ この記事は2025年5月にvoicyチャンネル「明日のわたし研究所 by ESSE」で放送した内容を再編集して記事化しています

 ESSEのvoicyチャンネル「明日のわたし研究所 by ESSE」放送中!

※ voicyサイトに移動します