4.若さへの執着
すべての画像を見る(全7枚)50代前半は、流行に遅れまいと雑誌をチェックしたり、若々しい服を選んでいました。けれどある日、ふと「本当にこれ、着たいのかな?」と自分に問いかけたんです。
それからは、身体を締めつけない服、気持ちまでやわらぐ色や素材を選ぶように。
若さにしがみつかなくなったことで、むしろ装いも気持ちも、自分らしく、のびのびとしてきたように思います。
5.過去の自分との比較
「あの頃はもっと元気だったのに」「昔はもっとやれたのに」と、50代の私はしょっちゅう過去の自分と比べていました。
でも、あるとき「今の私にしかできないこともある」と思えたのです。
昔より早起きが苦手でも、朝の静けさを味わえる今の時間は、なによりの贅沢。「今の私を大切にしよう」と思った瞬間から、時間の流れが優しくなりました。
考え方を変えるのに遅すぎることはない
「手放すことは、あきらめじゃない」。それが50代で私が得た、大きな気づきです。
思い込みをひとつ手放すたびに、自分の輪郭が見えてきました。だれかの幸せではなく、「私にとってちょうどいい幸せ」を選べるようになるのは、年齢を重ねたからこそ。
60代の今もまだ、少しずつ手放しながら、心に風がとおるような暮らしを目指しています。
もし今、がんばりすぎて息苦しい方がいたら、少し肩の力を抜いてみて下さい。それは、ラクになる第一歩になると思います。