日曜の午後、高齢になった親と美術を楽しむ

美術品
すべての画像を見る(全4枚)

 フランス人にとって、日曜日は家族で過ごしたり、高齢の親を訪ねる日です。日曜日はお店も休みのことが多いため、普段は離れて暮らしている高齢の親の家を訪れてゆっくり昼食を取ります。食事が終わったら連れ立って午後に美術館に行くのもよくある光景です。ショッピングセンターは閉まっているし、だからといってテレビの前で時間を過ごすでもなく、美術館に行くのです。

考えてみれば、私もいつ最後に自分の両親と美術館に行ったのか思い出せません。それなのにフランスの義父母とは会うたびに一緒になにかしら美術の鑑賞をしています。

そう気づいたら、昔、美術館や博物館に連れて行ってくれた両親を自分が誘い、美しいものを一緒に観に行きたくなりました。

美しいものを観て「心を整える」習慣は人生に影響する

フランス人が美術館によく行く理由は、フランス人にとって美術や文化が大切だということ。国立美術館・博物館は26歳以下の入場は無料だということもあると思います。

意外に高齢者割引はありません。美術を愛する大人はサポートするために料金を払うことを惜しまない、ということなのではないでしょうか