現在は整理収納アドバイザーとして、片づけに関する情報発信などを行っているつうさん(40代)。実家がゴミ屋敷という環境で育ってきたつうさんは「片付けによって、もの自体が減って快適になったのはもちろん、自分の暮らしや人生がよりよく変化していきました」と話します。ここでは、そんなつうさんが片付けによって手放すことができた3つのことについて紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)1:ムダづかいが減って、節約ができるように
1つ目は「ムダづかい」です。まだ片づけが苦手だった20代の頃、「人一倍、節約をがんばっているのに、どうしてお金が貯まらないのだろう?」とよく思っていました。
この頃の私は、「着る洋服がないな」「今日の洋服に合うバッグがないな」と出かける前はいつも悩んでいました。そんな悩みがあるのは「もっている服の数が少ないからなのでは?」と考え、どんどん洋服やバッグの数を増やしていきました。
なのに、その悩みは解消されなかったのです。
このような状況で、徹底的に片付けたことで「もうムダなものは増やしたくない」という気持ちが強くなり、買い物の仕方が変化しました。
●「本当に欲しいもの」だけを変えるように変化
以前は“なんとなく”気に入ったものを買っていました。しかし、「持っているスカートに合うかな?」「本当に自分は欲しいと思っているかな?」と考え、“本当に”気に入った服を買うようになりました。
その結果、少ない服でも心が満たされ、「服がない」と悩むことがなくなりました。
片付けた結果、買い物の仕方が変化したことで、節約しているつもりが「じつはムダづかいしていた」ということに気づくことができました。
2:家事の手間を手放し、時間を有効活用できるように
2つ目は「家事の手間」です。
私が徹底的に片付けを始めた頃は、まだ独身でひとり暮らしでした。住んでいたアパートは狭い部屋で、掃除をする場所は少なく、食料品や日用品の買い出しも1人分。
なのに、家事のなかでもとくに掃除と買い出しは「大変で時間がかかる」と感じていました。
当時は、部屋のあちこちに細々した雑貨を飾っていましたが、その多くが「なんとなくいいな」と思って買ったけれど、部屋に置くとイマイチだったものです。
片付けた際にその多くを手放したことで、掃除をスイスイ進められるようになり、とても掃除がラクになったと感じました。
●ものが減り、在庫管理がラクに
また以前は、買い出しに行った先のスーパーで「ニンジンあったかな?」「ティッシュあったかな?」と考えていました。そのため、買い出しに時間がものすごくかかっていました。
現在は家族が増えて3人分になりましたが、片付けによって在庫管理も簡単にできるようになったことで、なにを買ったらいいか悩む時間が減りました。家族が増えても買い出しがラクになったのです。