3.「迷子」を怖がらない
すべての画像を見る(全7枚)地図アプリがあっても、迷うときは迷う。でも、それでよいと思っています。
旅の迷いに無駄はなく、迷った先でふと出会う教会や、住宅街のひっそりした佇まい…。「寄り道の奇跡」が、旅の中でいちばん心に残っていることも多いんです。
言葉が通じなくても、身振りと笑顔でなんとかなった場面も数知れず。迷うことも、失敗することも、ひとり旅のスパイスです。臆さず飛び込んでみると、不思議とちゃんと旅はまわっていきます。
4.観光客ではなく「暮らすように旅する」
私はいつも、旅先では「旅行者」ではなく「滞在者」の気持ちでいるようにしています。
朝は地元のパン屋で朝食セットを頼み、スーパーで買った果物を持って公園でひと休み。有名な観光地よりも、暮らしの気配がする場所のほうが、鮮やかに思い出せるひとときでもあります。「その街に少しだけ住んでいた」ような気持ちになる。そんな時間が、自分には合っていると感じています。
5.「孤独」も自由の一部として受け止める
ひとり旅に、寂しさはつきものです。とくに、感動的な景色を見た瞬間、だれかと共有したくてたまらず振り返っても…だれもいません。
でも、その静かな時間こそが、「本当に心を動かされたもの」がしっかりと心に刻まれる。気に入った場所では、飽きるまで見続けることもできます。
自由には孤独がつきもの。でもその孤独もまた、大人のひとり旅の醍醐味だと思っています。
知らない土地に身を置くことが、こんなにも人を柔らかくするのか、と実感しています。
だれにも合わせなくていい。自分で決めて、自分で動いて、自分で感じる。そんな旅を重ねるうちに、自分の「好き」がクリアになっていく感覚があります。
以前は、ひとりで旅にでる興味も勇気もありませんでした。最初は緊張しながら、そして多くの失敗を重ねましたが、今、怖さはほとんどなくなりました。
これからも、その先にある自由と発見を確かめに、ひとりで旅に出ることを続けたいと思います。