使ったものをつい出しっぱなしにしたままでいませんか? 片付けをあと回しにしていると部屋はすぐに散らかります。そこで今回は、ミニマルな暮らしにまつわる著作が多数ある、カナダ在住のブロガー筆子さん(現在60代)が実践している出しっぱなし・置きっぱなしをやめるための習慣を紹介します。使ったものをすぐに戻すだけで、部屋がぐっと整って見えますよ。
片付けは「戻す」ところまでやって完了
外出から戻って脱いだジャケットをイスの背にかける、買い物袋をキッチンの床に置きっぱなし、もってきた郵便物をゲタ箱の上にのせたまま。
こんな風に「あとで片付けよう」と、そのへんに放置すると、何日かたって、まとめて片付けや掃除をすることになります。その後、きちんと掃除が追いつけばいいのですが、忙しいと何か月もそのままになるかもしれません。
この状態を防ぐためにまずすべきことは、「意識」を変えることです。手近なところに置けば、処理が終わった気になるかもしれません。しかし、実際はやるべき片付けは残ったままです。「戻すところまでやって完了する」と意識してみましょう。
出しっぱなしのものをすぐに戻すための6つの工夫
出しっぱなしをやめるのに、いちばん効果的なのは、「すぐに戻すクセをつける」こと。とはいえ、これができないからその辺に置いてしまうわけです。すぐに戻すことは、習慣にしてしまえば、そんなに苦になりません。そこで、以下の6つのことを心がけて、習慣づけをしましょう。
●1:戻す場所を決めておく
出したものをどこに戻せばいいのかわからないと、とりあえず置いてしまいます。そこで、日常からよく出し入れするものは、定位置を決めておきます。
私は外出するときに使うバッグやサングラス、帽子などは、すべてワゴンに入れているので、外出前に探し物をすることはないですし、帰宅したらすべてここに戻しています。ジャケットは入口そばのフックにかけているので、脱いだらここにかけるだけです。
●2:しまいやすい収納をする
置き場所が決まっていても、戻す場所が遠かったり、入れにくかったりすると、テーブルの上などに置きたくなります。何度も扉をあけたり、引き出しを引いたりしなくてもすぐにものを入れられる収納を意識してください。
先ほど紹介したワゴンは、上からポンと入れるだけで完了します。また、収納スペースに余裕をもたせることも重要です。パンパンにつめ込むと取り出しにくく、戻しにくいので、ときどき中身を整理してスペースを確保しましょう。
●3:なにかを戻すのはその場でする
ものを戻すことに、時間も労力も大してかかりません。1つのものを戻すのに時間にして、数十秒程度です。簡単に終わることなので、出したらすぐに戻すとを決めてしまいましょう。
たとえば、脱いだ服をハンガーにかける、読み終えた本を書棚に戻す、出したペンを引き出しに入れるといったことは、その場でやり終えてください。