もうすぐ春が終わり初夏の陽気さえ漂う今日この頃。冬物の洋服はしまったという方も多いと思いますが、帽子のお手入れはお済みでしょうか?  洗える帽子と洗えない帽子、それぞれに合ったお手入れ方法や、型崩れを防ぐ保管のコツまで、メガネと帽子専門のスタイリスト里和(さとわ)さんに教えてもらいました。

洗濯表示
帽子のプロが、お手入れの方法を紹介! まずは洗濯表示をチェックしましょう。左の丸で囲まれたマークが水洗いOKの表示
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まずは洗濯表示の確認から

帽子は、水洗いができるかどうかでお手入れ方法が変わります。なので、まずは表示タグをチェック!

水洗いOKなものも基本は手洗いで

帽子の手洗い
押し洗いで優しく

水洗いOKでも、洗濯機でガシガシ洗うと型崩れのもとに。基本は手洗いです。

なんか大変そう…って声が聞こえてきそうですが、おしゃれ着と同じ要領なのでご安心を。具体的に説明していきますね。

●洗い

洗面台ボウルや洗面器にお水かぬるま湯を張って、適量の洗剤を溶かします。そこに帽子を沈めるように入れて押し洗いします。

歯ブラシで手洗い
気になる汚れは、歯ブラシで叩くようにして

汚れが気になるところは、洗剤の原液を古歯ブラシにつけて、トントンと軽く叩くように落とします。洗い終わったら、お水かぬるま湯ですすぎます。

●脱水

つば付き帽子の脱水方法

つばがある帽子は、クラウン(頭の部分)にタオルを詰めてネットに入れてから脱水を。こうすることで型崩れを防ぎます。

●乾燥

ニット帽を干すときは平置きで。それ以外のベレー帽やつばがある帽子を干すときはキッチンにあるアレを利用。

それがザル。ザルは通気性がいいので、帽子の型崩れを起こさずに乾かすのにピッタリです。

ざるに帽子を干す
瓶や高さのあるコップにザルを乗せて乾かすといいですよ

絶対に洗濯ピンなどでつるして干さないでくださいね。

洗えないものはホコリを払うだけでOK!

帽子のブラッシング
ブラッシングは一定の方向に

水洗いできないものは、ホコリを払ってからしまうようにしましょう。

一見汚れていなくても、ホコリがついたまましまうとカビの原因になったり、来シーズンかぶろうと思って出したらシミがついてる…なんてことに。そうなるとガッカリですよね。ホコリを払うだけでそういったことを防いでくれ、帽子寿命も長くなります。

使ってほしいのは、帽子用のブラシ。帽子全体を一定方向にブラッシング。ホコリを払うのはもちろん、表面が整って帽子がシャキッとします。

とはいえ、帽子用のブラシをお持ちの方は少ないかと思います。

歯ブラシを使ったブラッシング

なければ洋服ブラシで全体を、細かいところは柔らかめの歯ブラシ(未使用のもの)があると小回りが利きます。ただ、どちらも帽子用ブラシよりも固いことがあるので、優しくブラシを当てるようにしてくださいね。