二度と出会えないから声をかけてみる

日本人女性と外国人女性
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ひとり旅をするようになって、自分から声をかけることができるようになった。

出逢いはひとつのチャンス。「ここで声をかけなければ、二度とこの人に会うことはないだろう」と思うのだ。

だから、ちょっと気になる人には、声をかけてみる。

たとえば、ホテルのスタッフに「この近くにおいしいお店、ありますか?」、食堂で隣の席の人に「その料理、なんですか?」、釣りをしている人に「なにが釣れますか?」など、質問から入ると、大抵は優しく応えてくれる。相手が簡単に答えられる質問をするのがポイントだ。

まれに冷たい人もいるが、世の中は圧倒的に優しい人が多い。二言三言話しただけで、心がほっこりしたり、気づきがあったり、その土地が好きになったり。旅に広がりと深さが増して、さらにおもしろくなる。

ひとり旅は人とほとんど会話しなくても完結する。私も「だれとも話したくない」という気分のときは、ひとりの世界にこもりつつ、旅をする。

でも、顔を上げて見渡してみると、視界が開けてきて、自然に人と話す機会が出てくるものだ。ひとりだからこそ、声をかけられたり、助けてもらったりする機会も多い。