61歳でひとり暮らしに挑戦
すべての画像を見る(全4枚)60代というと、年齢的には体力や気力が落ちてくる時期なので、いい加減「ラクをしたい」と思う人が多いかもしれません。
でも、長年積み上げてきたスキルや経験を別の形で生かすことができるのも、50代後半からなんじゃないかと思うのです。それを強く感じたのは、61歳で「ひとり暮らしをしよう」と決めたときでした。
ずっと、どこかで憧れていたんです。自分だけの空間、自分だけの時間、そして、だれにも遠慮せず「自分のペース」で生きること。それは、ひとつの「挑戦」でもありました。ひとり暮らしなんて、もっと若いうちに始めておくべきだったかな? と不安もありました。
けれど、先延ばしすればするほど、今度は老人ホームの方が可能性が高くなる。(まだ早いけれど…)
おそるおそるやってみたら…意外と、できる。
そして、「だれにも邪魔されない時間」が、こんなに贅沢だなんて!と思うようになりました。これまでの人生でずっとあと回しにしてきた、「私のペース」をやっと手に入れたのです。
「私だけの人生」を歩き出すためにしたこと
このように、私のセカンドキャリアは「暮らしを再設計すること」でした。
暮らしを再設計するにあたり、こんなモットーをかかげています。
・毎日を楽しく過ごすことを目標にする
・「今日はなにをしようか?」とワクワクする
・いつまでも「動ける体づくり」を日課にする
・探求心を失わず、「未来を創造」する
・体験を発信し共有するコミュニティづくり
これらは一度にすべてが明確になったわけではありません。「どう生きたいの?」「大切にしている価値観はなに?」「この際、手放したいものはなに?」「これらのためになにをすればいい?」と、ひとつひとつ丁寧に自分に問いかけて考動していった結果です。
誰かに答えをもらったわけではありません。自分自身に問い続けたからこそ、ようやく「私だけの人生」を歩き出せたのだと思います。
何歳からでもいい。あなたが自分に問いかけたその瞬間から、きっとなにかが変わりはじめています。
中道あんさんの『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと』(扶桑社刊)は発売中です。
