意外と大事な「虫」問題

温泉
※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
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そしてじつは、多くの方が意識していない大事なポイントが「虫が少ない」ということです。

露天風呂は泉質や場所にもよりますが、虫でにぎわいがち。虫よけスプレーが置いてある宿もありますが、やはり虫がいるとなると、ゆっくりくつろいで湯浴みをするわけにはいきません。

とくに二酸化炭素泉などの炭酸ガスが溶けた湯の露天風呂は、アブやブヨがたくさん寄ってきます。私もある程度の対策はしていても、何度も被害に遭ってきました。もともと蚊にも刺されやすいので、虫が寄ってきやすい体質というのもあるかもしれませんが…。

ひとり温泉旅中に、虫はできればお目にかからずにいたいもの。以前、隣の部屋から夜中に「わ! 虫だ!」という悲鳴が聞こえてきたこともありました。でも夜中だと、宿の人を起こすわけにはいかないし、湯宿によっては宿主の自宅が別のところにあるので、夜間は不在の場合もあります。

都会に住む方に多い印象ですが、とくに虫が苦手な方は、夏以外の季節を選ぶことをオススメします。そんな視点からも考えてみると、やはり梅雨入り前までの風薫る時期がベストなのかなあと思っています。

やはり狙い目は「閑散期」

ひとり温泉旅は友人や家族と行く旅とは違い、誰かと予定を合わせる必要がなく、思い立ったときにふと出かけられるので、多くの人が一斉に旅に出る期間を避けると、かなり予算を抑えることができます。

連休の前後が比較的、宿の値段も下がりがちなので、旅のスケジュールが組めるならば狙いたいところ。閑散期のほうが温泉宿の選択肢も広がります。

じつは、多くの温泉宿では、ひとりで宿泊すると追加料金が発生したり、そもそもプランの価格が2~3割増しに設定されていたりするところが多いです。

だからこそ、閑散期の少し値段が下がりがちな時期をチェックして、少しでもお得に湯旅へ出かけられたらいいですよね。

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