防災のプロ・国際災害レスキューナースの辻 直美さん。モットーは、「地震に強い家は生活しやすい家」だそう。そんな辻さんのご自宅を訪問して、地震対策についてお聞きしました。今回ご紹介するのは「洗面所の地震対策」。安全で暮らしやすい収納テクニックを取り入れてみましょう。
すべての画像を見る(全3枚)箱に収納し、ストックは最小限に
滑り止めシートをはった箱に入れて収納する、という基本を洗面所でも徹底。最小限のものしか出ていない洗面所はスッキリして使いやすい!
●細かいものが飛び出さないようケースに入れて収納
鏡裏収納には基礎化粧品などをケースに入れて収納。必要に応じて取り出しやすく、棚の掃除がしやすいというメリットも。
●鏡裏収納の奥行きに合うケースも100円ショップで
「棚にきっちりはまるサイズなので、飛び出し防止にも」。ケースの底には滑り止めシートを貼っています。
“お掃除セット”はケースにまとめる
洗面台下には洗剤などを収納。「ケースに入れて収納するのは飛散防止のためですが、取り出しやすくなるメリットも」
洗面所の地震対策は家事の効率も上げる!
「地震に強い家は生活しやすい家」というのが辻さんのモットー。その象徴が洗面所だそう。ものは仲間ごとに箱に入れて収納しているので見つけやすく、まとめて取り出せば掃除もラク。洗濯機上のケースに、乾燥機にかけたタオルや下着をそのまま収納するので、洗濯作業の8割は洗面所で完結。
「ただのズボラだと思われそうですが(笑)、収納しやすい仕組みをつくると、ものの出しっぱなしが減ります。すると、普段は使いやすく、被災時にはものが散乱せず、復旧しやすい家になるのです」
『最強防災マニュアル2025年版』(別冊ESSE)は発売中。
