この春の進級・進学前に、子ども部屋を整えてスムーズなスタートをきるためにしたい片付け術3ステップを紹介します。解説してくれるのは、2人の子どもを育てる整理収納アドバイザーで、これまで400軒以上の片付けをサポートしたFujinaoさんです。

ランドセルとノート
進級・進学前に、子ども部屋を片付けよう!
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ステップ1:理想の暮らしを話し合い、収納場所を決める

お絵描きする子ども

まず行いたいのが、「どの部屋でなにをしたいのか」を明確にすること。

たとえば、「宿題はダイニングテーブルでやりたい」「リビングの床に寝転んでゲームをしたい」「子ども部屋で漫画を読みたい」など、どこでなにをしたいのかによって、必要な道具やものの配置が変わってきます。

・学校用のバッグはどこに置きたい?
・どこで勉強したい?
・趣味のものはどこで使いたい?

上記のように、できるだけ具体的にどんな生活をしたいのかイメージしてみましょう。すると、なにをどこに置くとスムーズなのかが見えてきます。

ただし、リビングも子ども部屋もすべてが「子どものもの置き場」になってしまわないよう注意が必要です。しっかりと私物を置いてもいい部屋や範囲を決めることも大切です。

ステップ2:子どもと確認しながら、ものを仕分けする

小学生の持ち物

ものを置くスペースには限りがありますので、不要なものの手放しは欠かせません。サイズアウトしたものや進級・進学先では使用しないものは、どんどん手放していきましょう。

「これは○年生のときに使っていたものだね! 大きくなったからもう手放しても大丈夫そうだね」「○年生にふさわしいお部屋にしたいね」「お部屋が広くなると××できるね」など、前向きな声かけをしながら子ども要・不要の判断をしてもらいます。ここで大切なのは「必ず子どもの判断を優先すること」。親が勝手に捨ててしまうのは、トラブルの元です。

思ったよりものが減らなくても大丈夫。一気にものを減らすのが難しくても、少しずつ手放す経験を重ねることで「今の自分に必要なものを選ぶ力」が育っていくはず。これも成長の1段階と思って、完璧を求めず長い目で見守ってください。

思い出の品のようについ増えがちなものは、「思い出ボックス」を用意して保管する上限の量を決めてしまうのがおすすめです。「全部とっておく」から「大切なものを選ぶ」という意識に変わっていきます。