『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』で2年ぶり2度目のゲスト声優を務めた藤本美貴さん。運営するYouTubeチャンネル「ハロー!ミキティ / 藤本美貴」の登録者数はなんと90万人を超え! その飾らない自然な姿は幅広い層から支持を集めています。今回はそんな藤本さんに、『映画ドラえもん』にまつわるお話や、長く続けるコツについて伺いました。
すべての画像を見る(全3枚)入ってみたいのは、ゴッホが描いた世界
これまで、『映画ドラえもん』シリーズでは、南極や宝島、空に浮かぶ理想郷など、とにかくさまざまな場所を舞台に大冒険を繰り広げてきましたが、今回の舞台は、絵に描かれた壮大な中世ヨーロッパの世界『アートリア公国』です。
ドラえもんたちは、ひみつ道具「はいりこみライト」を使用して、“絵の世界”に飛び込み、大冒険を繰り広げる本作ですが、もし藤本さんがこのひみつ道具を使うとしたらどんな世界に行ってみたいのでしょうか?
「以前イベントでも言ったのは、ゴッホの『星月夜』。劇中でもチラッと出てきますが、そこに入ってみたいと思いますね。月のキレイさを間近で味わってみたい! あとは、子どもが描いた絵に入ってみるのもおもしろいかもしれませんよね」
現在、3児のママ(12歳の長男、9歳の長女、4歳の二女)である藤本さん。普段、お子さんたちはどんな絵を描かれているのでしょうか。
「いちばん下の子が描く絵は色がものすごいカラフル! 公園とか行っても、自分が思う色を描くし、緑のウサギとかも出てくる。でもそれがおもしろいし、すごくいいなって思いながら見ています。逆に上2人はだんだんと大人になってきて、上手に描こうみたいな感じ。だから現実的じゃない物はあんまり描かないですかね」
長く続けるコツはなんでも楽しむこと
本作は、『映画ドラえもん』シリーズ45周年の記念作。藤本さんも2002年にデビューされてから現在まで、第一線で活躍していますが、長く続けるコツはあるのでしょうか?
「これは劇中でもマイロ(アートリア公国に住む絵が上手な少年)が言ってましたけど、楽しむことなのかなってすごく思いますね。仕事を楽しいと思うときもすごくありますが、やっぱりそれだけじゃない。『辞めたいな』とか『つらいな』という感情ももちろんあったし、いろんなさせていただくと、得意な仕事と、苦手な仕事があります。
でも、私はやると決めたら『どうせならしっかり楽しもう!』って思うタイプ。苦手なことでも、楽しみつつ一生懸命向き合ったら、意外に自分に向いていたり。反対に、すごく一生懸命向き合ったけど楽しくないものは、本当に向いてないんだなって思えますよね」
最初から「やりたくない」と思うよりも、「どうせやるなら楽しもう」というスタンスでずっと走り続けてきた藤本さん。それは、デビュー当時から変わらず心がけていたことです。
「たとえば、衣装で『自分には似合わないかも』と思う服も着たりすることがあります。でも、楽しむと時間が経つのもあっという間。誰かに文句を言うよりも先に『やったけど私はこうでした』って思えるところに自分をちゃんともっていきたい。だから『楽しむ』っていうのは大事かなと思います」
「できるかな?」という不安なものでも「私のできる100%をまずがんばってみよう」という気持ちは大切ですよね。ただ一方で、苦手なものや嫌いなものに対してはどうしてもネガティブな気持ちにもなってしまう場合も…。
「私は『やって後悔の方がよくないですか?』って思うんですね。やってみないとわからないのに、やる前から『無理、無理!』って決めつけるのは、『そもそも乗り越えようとしましたか?』って思っちゃう。たとえ乗り越えられなかったとしても、挑戦したことに意味があって、そこに成長もある。だからがんばるとか、一生懸命やることに対して、たとえそれが叶わなくても、人生にとってムダなことは1つもないと思います」