日本では珍しいけど、海外ではごく当たり前に見かける文化があります。実際、住んでみてその国ならではの文化になじんでいくのも海外暮らしの楽しさのひとつ。50代でスペインに単身留学しているRitaさんが、日本とスペインで違う、おもしろい文化について教えてくれました。
すべての画像を見る(全5枚)地下鉄の車両にはつり革がない
地下鉄車両の中に立つ棒が、とても便利です。じつはスペインのマドリードの地下鉄の車両には“つり革”がありません。車両によっては頭上にも一本の棒が渡っていますが、これはとても高い位置にあり身長157cmの私は背伸びをしなければ届かないのです。
バランスを崩しそうなときにつかまるところがない…そんなとき、大勢の人がこの棒にしがみつくことができます。
歩道にバイクを置ける場所がある
スペインは一般的に歩道の幅が3メートル以上の場所なら、バイクを置くことができます(地域や状況によります)。街中はクルマの乗り入れが制限されていることもあり、スペインの人たちもクルマを手放してバイクを利用している人が増えてきたとも聞きました。
なおマドリード中心地の車両乗り入れは、環境ラベルを取得したクルマ(電気・ハイブリッド等)・近隣住民・公共交通機関のみとなっています。レンタカーや自家用車でうっかり侵入してしまうと、罰金が3万円以上もかかるそうです。
道路のネーミングが魅力的
スペインの通りは○号線といった数字ではなく、著名人・伝統名・記念名などが名づけられています。住所管理が目的のようですが、実際に「なに通りに住んでるの?」「そのお店はなに通り?」と会話にも頻繁に道路名が飛び交います。
また番地は道路を挟んで奇数側と偶数側に分かれていて、たとえば“セルバンテス通り1番“と聞けば、「あの通りの奇数側、道のスタート地点から1軒目!」と想像できるようです。通り名はしゃれたタイル画で描かれているところが多く、観光客が写真を撮る姿をよく見かけます。