日本では珍しいけど、海外ではごく当たり前に見かける文化があります。実際、住んでみてその国ならではの文化になじんでいくのも海外暮らしの楽しさのひとつ。50代でスペインに単身留学しているRitaさんが気づいた、スペインにあって「どの国にもあるといいのに」と思った食の文化について教えてくれました。

オレンジジュース
スペインのスーパーでは当たり前のように設置されているのが、オレンジの絞り機です
すべての画像を見る(全3枚)

生オレンジの絞り機がどのスーパーにもある

スペインは地中海に面し温暖気候で日照時間が長いため、甘みの強いオレンジが多種育ちます。スーパーマーケットに必ずといっていいほど設置されている生オレンジの絞り機。空ボトルを自分でセットし蛇口を捻ると100%生絞りオレンジジュースが完成! ボトルごとレジへ持参してお会計です。

この天然ジュースが非常に濃厚でとても美味なんです。飲食店でリンゴやレモンのジュースはあまり見かけませんが、オレンジジュースはどこでも常備。パン類+コーヒー類+オレンジジュース、このセットを頼んで「君もスペイン人だね!」と言われたことが何度もあります。

パンのカットがセルフサービスでできる

パンカット

スペイン人の主食はパン。バゲットの出番は朝昼晩、オヤツにもつまみにも、常にテーブルの上に置かれているイメージです。大きめのスーパーマーケットには、セルフサービスで使えるパンのカット機があります。

売られている棚のパンを自分でカット機に入れ、カット幅を選んだらスタートボタン! リズムよく同じ幅にカットされるので、袋に入れてレジへ持参します。フランスパン型、丸めのもの、小さめのもの…カット機に入ればなんでもスライス可能です。自宅で粉が散らかることもなく大変便利に感じています。