女優・川上麻衣子さんの暮らしのエッセー。 一般社団法人「ねこと今日」の理事長を務め、愛猫家としても知られる川上さんが、猫のこと、50代の暮らしのこと、食のこと、出生地でありその後も定期的に訪れるスウェーデンのことなどを写真と文章でつづります。今回は、還暦まであと1年という節目を迎え、グレーヘアの最新状況や高血圧との向き合い方、そして日々の生活習慣への気づきについて語ります。
すべての画像を見る(全5枚)フィーカ:fikaはスウェーデン語でコーヒーブレイクのこと
還暦まであと1年弱。どう生きようか、59歳!
2月の誕生を経て、いよいよ還暦まで1年を切りカウントダウンが始まりました。23年の晩秋に白髪染めをやめて挑戦しているグレーヘアは、順調に「白」が主張をしてきています。タイミングよく、ドラマの撮影で46歳から80代の老け役を演じることとなり、初の自前の白髪を披露することができそうです。
●グレーへアは、分け目を変えて印象の違いを楽しむ
じつは白髪への変換対策として、現在は髪の分け目を変えることで印象の違いを楽しんでいます。普段は左側の分け目なので、トップのみをマニュキュアで黒くしているのですが、その分け目を右側に変えるとガラリと印象が変わるほど「白」が増えています。
自分の目も段々と白い髪に慣れてきたように思います。1年後の自分は果たしてどうなっているか楽しみです。
体の変化と高血圧問題
さてさて、体に起きる変化は決して髪の毛だけにとどまらずさまざまな部分に数値として現れるようです。私の場合、代々と遺伝してきている高血圧問題が、この冬にはままならない所まできてしまいました。
20代の頃は母や祖母が毎朝測る血圧計の数値に漠然と、いずれは私もこの仲間入りをするのかしら…と思いながらもどこか他人事でした。
なにしろ当時の私の血圧は上が100にいかないことの方が多い低血圧だったからです。それでもたまに訪れる内科の診察で聴診器を胸に充てた先生からは「いずれは完全に高血圧になる音だね…」と言われたことが、まさしく現実となっています。
健康には自信があったけれど…
まだ昭和だった幼少期、母に「体調が悪い」と伝えることは非常に勇気のいることだった記憶です。運悪く流行の風邪にうつり発熱などした際には、自己管理の悪さと気合が抜けているせいだとひどく叱られたものです。そして兎にも角にも「寝ていなさい!!」と喝を入れられ、結果数日(割とすぐに?)で復活するような子ども時代でした。
その後も大きな病気をすることなく大人になり、それほどの健康な体に産んでくれたことに感謝する一方、高血圧はしっかりと遺伝してしまいました。なんとなく、還暦になったら薬を飲まなくてはならないのだろうな、と覚悟をしていましたが先日、主治医の先生からも前倒しして、早めに始めた方がよいのではないかと、言われたところです。
加えて、舞台公演の仕事も待ち構えています。ただでさえ高めの血圧は舞台公演が始まるとさらに上昇します。本番前の緊張は、しっかりと数値に表れることをこの数年の血圧表からもしっかりと読み取れています。