生活を見直すタイミングが増える50代。ミニマルな暮らしに関する著作が多数あるカナダ在住のブロガー、筆子さん(現在60代)は、50代でシンプルライフを意識して「ベッド」を手放すことを決断したそうです。そこで今回は筆子さんに、ベッドを手放した理由とその後の生活の変化について伺いました。
50代でベッドを手放した「3つ」の理由
2014年の秋、55歳のときに、以前の家の半分の広さの家に引っ越し。このタイミングで、以下の3つの理由からベッドを手放すことにしました。
●1:ベッドは場所を取る
自分の部屋はなく、元夫の部屋はものだらけで私のベッドを置く場所がなくなりました。ベッドはスペースを取る大きな家具です。シンプルに暮らすのが好きな私は、ずっと前からベッドをジャマに感じており、この機会に手放すことにしました。
敷布団はもともともっていなかったので、リビングルームのカーペット敷きの床に直接毛布を敷いて寝ることにしました。ベッドがあると下にホコリがたまり、掃除がしにくくなるのもいやだったので、自分でもいい決断をしたと思っています。
●2:手間がかかるベッドメーキング
ベッドで寝ると、毎日シーツを整えたり洗濯したりする作業が発生します。カナダのベッドは日本の布団とは異なり、ベッドメーキングの手間が多いです。私がいちばん嫌いだったのは、シーツをぴんと張って、マットレスの下にきっちり入れ込む(タックインする)作業です。
私はとても小柄なので、大きなベッドを整えるのは大変な作業。なかなかきれいにベッドメーキングできず、いつも夫に叱られ、本当にストレスでした。
●3:硬い寝床で寝る方が寝心地がよかった
当時よく読んでいた健康法の本で「硬い寝床が体にいい」と知り、引っ越し前から硬めのマットレスで寝ていました。
この方法は私には合っていたようで、ふわふわしたベッドに寝るよりも硬い寝床で寝る方がずっと寝心地がいいと感じ、引っ越し後は床に寝るようにしました。