旅先こそ、日常のリズムを大切に

スーツケース
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50代の旅で意識したいのは、「日常のリズムを崩さない」ということ。まだまだ元気とはいえ、20代、30代のように無理がきかないのが私たちの年代です。旅先だからと張り切って、体調を崩しては元も子もありません。

私は旅先でも「起きる時間」と「寝る時間」は、いつもと変わらないようにしています。朝はだいたい5時くらいに起きて(早起きなんです)、22〜23時頃に就寝。家で家族と食べる朝食はだいたい7時頃なのですが、その前にひと仕事することが多いので、旅先でも同じようにすることが多いです。

日中も、旅先だからと朝早くから夜遅くまで動き回るということはせず、なるべくいつも活動している時間に動いて、夕方や夜はゆっくりする、というスタイルをとっています。あまり疲れると、翌日からの行動にも支障をきたしてしまいますから。

基本の生活リズムは崩さずに、無理のない範囲で予定を入れていくのが、50代の旅を楽しむための秘訣です。

ガチガチの計画は立てず「ゆるめ」で臨む

出かける場所もあまり欲張らず、そのときどきの体調に合わせて変更できるようにしておくと良いと思います。行った先が思いがけず居心地がよく、「このまましばらくゆっくりしたい」と思ったら、そうできるように予定を組むことが大切。

とくに美術館や庭園などは、見るにも歩くにも意外と体力を使うもの。「このあとは絶対にここ!」とガチガチに計画を立てず、「もしも元気があったら、ここへ行こうかな」くらいの、ゆるさで臨むのがちょうどいいと思います。

行けなかった場所より、行けた場所の素晴らしさを思い出す、それが楽しい50代の旅だと思います。

スーツケースの中は「無印良品」のケースで仕分け

スーツケース

疲れやすくなる年代なので、移動時の負担を考えて、荷物は最小限ですが、荷づくりは余裕をもって行うようにしています。

以前、深夜発のフライトの出発日を一日勘違いしていて、あやうく乗り遅れそうになったことが(笑)。数日前からスーツケースを広げて、思いついたものをつめるようにしていたので、荷物を抱えてタクシーに飛び乗り、なんとか間に合いました。そのこともあって、今も荷づくりは余裕をもって数日前からつめておくスタイルに。家族の荷物も、各々必要なものを入れるようにしています。

ポーチ

しまうときも取り出すときもわかりやすく、衣類などは、無印良品の「仕分けケース」に入れてすっきり!

ひうらさとるさんの『58歳、旅の湯かげん いいかげん』では、旅にまつわるエッセイのほか、ひうらさん愛用の旅の必携品や、城崎温泉のミニガイドも収録。50代からの旅を楽しむためのヒントが満載です。

58歳、旅の湯かげん いいかげん

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