数々のドラマや映画、舞台などで活躍中の磯村勇斗さん。静岡県沼津市の出身で、現在は地域の魅力を伝える「燦々(さんさん)ぬまづ大使」の活動も行っています。今回、磯村さんが、東京都町田市の「武相荘」で行われたイベント「NUMAZU 富士の麓の美食体験会 in 武相荘」に参加。沼津産の食材を使ったコース料理を堪能し、その魅力を語ってくれました!

空気が澄んでいる沼津。訪れる度にポジティブな気持ちになれる!

磯村さん

18歳になるまで、静岡県の沼津市で生まれ育った磯村さん。俳優の道を志したのは中学生の頃。高校時代は地元の劇団「沼津演劇研究所」に所属していました。そんな磯村さんいわく「沼津は、いい空気が流れているところ」なのだとか。
「東京で暮らし始めてから改めて気づいた部分も大きいのですが、沼津に帰ってくると、『ああ、空気が澄んでいるなあ』と。富士山や海がバーッと現れると視界が開けて、同時に、自分の中に溜まっているものが浄化されていくような気がする。そこにいるだけでポジティブになれる場所だと思いますね。この気持ちは、東京に住む時間が長くなるほど、強く感じています」(磯村さん、以下同)

地元の食材を、初めて上京した土地・町田で食べる「ミラクル」!

風景写真
左上/賴重沼津市長と磯村さん。右下/イベントでは磯村さんもご挨拶

じつは磯村さん、上京して初めてひとり暮らしをしたのは、今回のイベントが行われた武相荘のある、東京都町田市だったのだとか!
「ゆかりのある町田の土地で、地元・沼津の食をいただく。この不思議な偶然に、なんともいえないうれしさがこみ上げてきました!」

野菜のプチヴェールで思い出す、沼津時代の記憶

料理写真
里芋のお椀、真鯛とアジの刺身、牛スネの煮込み、真鯛とカブのみぞれ仕立て

磯村さんがいただいたのは、沼津市の海産物、肉、そして地場の野菜や果物を使ったスペシャルコース。8品ほどの料理のなかで、とくに印象深かったものは?

「真鯛やアジなどの魚は、僕にとっても“地元の味”。今回、沼津で育った内浦駿河鯛からだしを取り、鯛の白身、みぞれ仕立てのカブ、そしてプチヴェールという野菜と一緒にいただく料理があったのですが、このプチヴェールも、僕にとっては思い出深い味。子どもの頃から大好きな野菜なんです」
プチヴェールは、ケールと芽キャベツを交配した野菜で、沼津ではスーパーで手に入り、家庭の食卓にもよく並ぶのだそう。
「いつもプチヴェールがゆで上がるのが待ちきれなくて。アツアツのものをすぐに食べていました(笑)。今日のお料理は、そんな幼い頃の記憶も蘇りましたね」

ふわふわのアジフライに「沼津の味を感じた」

アジフライ
アジフライに沼津の一等米「するがの極」で握ったおむすびを添えて

地元の食と幼い頃の記憶といえば、コースメニューにも登場した「アジフライ」にも思い入れがあるのだとか!
「沼津の料理といえば、まずはアジフライ。僕自身も食べて育ってきた料理です。もう数えきれないほど食べてきているのに、見る度に毎回テンションが上がるんですよね(笑)」

イベントで提供されたアジは、開いたものを揚げるのではなく、頭を切り落としたものを、そのまま揚げた一品。
「ふっくら、ふわふわの味わいで、『ああ、沼津のアジってやっぱりおいしいな』とあらためて気づかされました。アジフライとともにいただいた、ショウガで炊いたご飯も香り高くて。アジをより引き立ててくれるような気がしました」

また、同じように「当たり前のように食べて育ってきたものだけど、今回のイベントで新たなおいしさに開眼した」料理も!

地元の名産品・西浦みかんの斬新な調理法に感動!

料理写真
囲炉裏で温めた焼みかんと、大中寺芋を裏ごししたあんでつくった最中をぬまづ茶とともに

それは、コースの終盤に登場した「焼きミカン」。沼津の名産のミカンを武相荘のレストランの外にある囲炉裏の炭で温め、焼き目をつけたものです。
「沼津育ちの僕にとっても『ミカンって、こんな楽しみ方があるのか!』と驚きました。ミカンの食べ方といえば、常温のほかに冷凍ミカンのイメージもあるものの、“焼き目をつける”発想はなかったので斬新でした。ミカンの甘味が炭火焼きによって、強く感じられたような気がします。これからは、『西浦みかんって、焼くのもおいしいよ』と、伝えていきたいと思いました」

沼津は「水を大切にする土地」。おいしいものや恵まれた自然にぜひ触れて!

沼津の食の魅力を語る磯村さん

磯村さんが思う、「沼津の食の魅力」とは?

「魚もお肉も、そして野菜も、おいしいものは限りなくあるんですけれども…。沼津自体の“海と山に囲まれた土地”が、すべての食材をおいしくしてくれているのかなと思います。温暖な気候、そして海からの風なども、いい影響を与えているんでしょうね」
18年間暮らしてきた経験から感じるのは、「沼津は、水を大事に生活するところだと思います」と磯村さん。
「富士山から流れてくる水に恵まれている土地というのもありますが、日頃から、おいしい水をいただくことに感謝しながら生活しているというか。きれいな水、富士山の火山灰を含めた土壌など、すべての環境が、沼津の食の豊かさに影響しているのだなと。皆さんもぜひ、実際に沼津を訪れて、おいしいものと自然豊かな土地に触れていただけたらと思います」と締めくくりました。

磯村勇斗さんが参加した「NUMAZU 富士の山麓の美食体験会 in 武相荘」の詳細はこちら!

問い合わせ先/沼津市 ☎055-934-4747