インスタグラムなどのSNSで見かけることも多い、団地暮らしの日常。すてきな投稿がたくさん上がっていますが、実際に住んでみるとどうなのでしょうか。今回は築43年の団地で暮らす野村恭子さんに、メリットとデメリットについて聞いてみました。野村さんは建築カラープランナーとして活躍する、住まいのプロです。

建築カラープランナーの野村恭子さん
建築カラープランナーの野村恭子さん
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割安なだけじゃない、団地のメリット

野村さんは現在、築43年の分譲団地に家族4人で暮らしています。自身が小学校のときにも団地で暮らし、結婚して最初に暮らしたのも団地。途中、ご主人の転勤でマンション住まいも経験しましたが、人生の大部分を団地で過ごしています。

「団地が大好きなんです。古いと大変なことももちろんありますが、私にとってはメリットのほうが上回っています」

団地というと、まず思い浮かべるのは価格の手ごろさ。

「感覚的には、一戸建ての半分くらいの価格で購入できるのではないでしょうか。賃貸にしても、家賃はマンションより随分下がると思います」

でも、野村さんはほかにもたくさんいいところがある! と話します。

団地のメリット:敷地が広くて緑に囲まれている

緑

「意外と知られていませんが、団地は敷地が広大であることが多いんです。敷地内には緑がいっぱい! 今まで住んだ団地の中には、遊歩道まであるようなところもありました。ちょっとした公園です。子どもがセミを捕まえたり、散歩したりするのにとてもいい環境だと思います。道路のように交通事故に遭う危険も少ないです」

部屋によっては、窓から緑が見えることも。

リビング

「都市部のマンションだとなかなか難しいと思うのですが、団地なら窓からの景色にこだわることもできるかもしれません」