「暴飲暴食が続いたり、正月休みで運動不足になったりすると、腸内環境が悪化し、“お疲れ腸”状態に。善玉菌が減って悪玉菌が増え、内臓脂肪や皮下脂肪がつきやすくなります」と語るのは医師の石原新菜さん。ここでは、“お疲れ腸”を癒やして腸内環境を整え、やせやすい体になるための「年末年始腸活」について、石原先生とツボの専門家・柳本真弓さんに教えてもらいます。

すっきりボディ
すっきりボディを取り戻して
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「腸活ツボ」で年末年始の“お疲れ腸”をレスュー

イベント的な飲食で乱れた食生活は、ボディをどんより重くします。それを解消するには、なにから行うのがいいのでしょうか?

「まず朝と昼は軽めにし、夕食は腸によい食材を腹6、7分目に抑えて食べます。そのうえで、腸や消化器官の働きをよくするツボ押しなどを行うと効果的。腸内環境が整って本来の働きを取り戻し、排せつもスムーズに。やせやすい体になるだけでなく、肌がキレイになったり、免疫力が高まって気持ちもハッピーになるなど、いいことずくめですよ」(内科医、イシハラクリニック副院長・石原新菜さん)。

腸と気持ちを通常モードにリセット!手のツボ4つ

年始に押したい「すっきり効果」のある手のツボ

年末年始で“食べモード”に傾いてしまった腸や気持ちを通常モードに落ち着かせるには、手のツボが役立ちます。

「手には多くの神経が通っているため、手のツボを押すことで、脳を経由し、おなかや心にも作用します」(鍼灸あんまマッサージ指圧師、目白鍼灸院院長・柳本真弓さん)。まず押したい手のツボ4つを教わりました。

●1:腕骨(わんこつ)

糖の代謝を促し、内分泌系の働きを促進する小腸経のツボ。食べすぎによる胃腸の不調を落ち着け、新陳代謝をよくする効果があります。

<見つけ方と押し方>

腕骨(わんこつ)のツボ

小指の下から手の側面の骨をたどり、手首の骨で止まるあたり。反対側の手の人さし指か中指の腹で押し込むようにし、4、5回押します。反対側も同様に行って。

●2:支正(しせい)

小腸経の経絡にあるツボで、消化器官に効くだけでなく、精神を落ち着ける作用もあり、ストレスによる食べすぎなどを防ぎます。

<見つけ方と押し方>

支正(しせい)のツボ

小指側にある腕の太い骨の外側で、手首とひじのほぼ中間の位置にあります。反対側の手の親指の腹でゆっくり押し込むようにし、4、5回押します。反対側も同様に行って。

●3:商陽(しょうよう)

大腸経の経絡にあるツボで、体にこもった熱を取り去る作用があります。胃炎や便秘や便のにおいがキツいとき、急性の下痢などにも効果が。

<見つけ方と押し方>

商陽(しょうよう)のツボ

人さし指の爪の生え際のすぐ外側あたり。反対側の手の親指の爪を少し立てて、軽い痛みを感じるくらいに4、5回刺激します。反対側も同様に行いましょう。

●4:温溜(おんる)

大腸経の経絡にあるツボで、おなかの巡りをよくします。食べすぎで荒れた胃腸を整えたり、腹痛、口内炎にも効果があります。

<見つけ方と押し方>

温溜(おんる)のツボ

親指側にある腕の太い骨の外側で、手首とひじのほぼ中間の位置にあります。反対側の手の親指の腹でゆっくり押し込むようにし、4、5回押します。反対側も同様に行って。

ESSE2月号別冊付録「やせる!5日間腸活」では、ほかにも「むくみに効果的な足のツボ」「胃腸を活性化するおなかのツボ」など「5日間のツボ押し&ストレッチ」をたっぷり紹介。さらにすっきり効果バツグンの「腸活レシピ5日分」も取り入れれば、正月太りを自力でおいしくリカバリー。ぜひチェックしてみてくださいね。

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