うま味たっぷりの赤身とやわらかさが魅力の「アメリカンビーフ」。その魅力を深掘りするため、ESSEonline編集部がアイダホ州主催の特別なランチ会を取材しました。大自然が育んだ極上ビーフの味わいと、アイダホの農場で実践されている、持続可能な取り組みについてレポートします!
アイダホ州知事も参加した、特別なランチ会
今回のランチ会の舞台となったのは、港区麻布台にある会員制社交クラブ「東京アメリカンクラブ」。アイダホ州政府主催で、州知事をはじめとする政府関係者、州農務長官や米国食肉輸出連合会(USMEF)、全米10位のフィードロットを保有するアグリビーフ社の関係者など約30名が集まりました。
英語と日本語が入り混じるグローバルな空間で、和やかにスタートです。
日本とアメリカの牛肉を融合させた、究極のアメリカンビーフを実食
エグゼクティブシェフであるリンジー・グレイサー氏の手がけたコース料理はどれも絶品でしたが、なにより参加者の目をくぎづけにしたのが、本日の主役である「SRF(snake river farms)」極黒牛(きわみくろうし)です。
「SRF極黒牛 」は、アイダホ州ボイジに本社を置くアグリビーフ社が手がけた、最高品質のブランド牛。国全体のアメリカンビーフ週間出荷頭数の約0.14%、わずか900頭前後しか出荷されないという希少性の高さで知られています。さっそくいただきましょう!
ひと口食べてみてびっくり! アメリカンビーフといえば赤身肉のうま味とボリューム感をイメージしますが、「SRF極黒牛」はまるで和牛のような甘みや上質な脂を感じます。それもそのはず、じつは「SRF極黒牛」は日本をルーツとする黒毛和種と米アンガス牛などの血を受け継いだ、ハイブリッドなアメリカンビーフ。
こだわり抜いた環境において、一般的なアメリカンビーフの 4倍にあたる約500日という長い期間をかけて飼育することで、力強い赤身肉のうま味と黒毛和牛ならではの美しい霜降りや甘味を形成しているといいます。成長促進ホルモン剤をいっさい使用していないというのも安心感がありますね。
ナイフがすっと入るほどやわらかな肉質で、噛むほどにうま味と濃厚な脂の甘味が混ざり合って至福。日本のスーパーマーケットではなかなか見かけないサイズですが、脂と赤身のバランスがちょうどよく、重すぎません。あっという間に完食しました。
家畜にも、環境にもやさしい。牛肉産業におけるサスティナブルとは
持続可能な社会の実現が望まれるなか、近年アメリカでは牛肉産業においてもサスティナビリティへの関心が一層高まっているそう。実際にアイダホにある多くの農場では、貴重な水資源や土地資源を守るたに、農場周辺に囲いを設けて水質汚染などを防いでいます。
参加者であるジョン・ウッドさんの農場では、家畜飼料をリサイクルできるコンポストを配置。堆肥の購入・廃棄を減らし、域内で循環させられる体制をつくり上げているといいます。
また、家畜の快適性に配慮した飼育環境づくりも積極的。5世代にわたって牛と向き合ってきたジョディー・ミンクさんの牧場では、牛たちがのびのび成長できる広大な土地での飼育、良質な飼料・水の給与、40以上もの健康項目による徹底した生育記録などを通じて、家畜が健やかに過ごせる環境を構築しているそう。
このほか野生動物が利用できるウォータータンクを配置することで、同じ土地に生息するシカや鳥、クマなどとも共存できる環境をつくっているといいます。
上質なアメリカンビーフで、おうちごはんをちょっと贅沢に
サスティナビリティやアニマルウェルフェアに配慮され、栄養価も高いアイダホ産のアメリカンビーフ。丈夫な体をつくるために必要となるタンパク質や9種類の必須アミノ酸(※1)のほか、貧血を防ぐ鉄分、骨や歯の材料となるリン、体のリズムを整えるビタミンB12など、 子どもがいる家庭で摂取したい栄養素がたっぷり含まれているのも魅力です。(※2)
※ 1 必須アミノ酸:タンパク質を構成するアミノ酸のうち、体内で合成できないため、食事から摂取しなければならない9種類のアミノ酸
※ 2 参照:アメリカンビーフ・ポーク(米国輸入連合会)公式サイト
噛むほどに広がるうま味と甘味は、広大な土地で長期飼育されたビーフならでは。毎日の食卓やバーベキュー、ホームパーティなどで、ぜひ究極のアメリカンビーフを食べてみてくださいね!
問い合わせ:米国食肉輸出連合会 https://www.americanmeat.jp/index.html