毎日必ずやってくる家事や仕事。暮らしをラクにするには、「やめる」ことも大切です。石川県の築35年の賃貸マンションで夫婦ふたりで暮らす深尾双葉さん(40歳)は、「時間をうまく使おうと思っても、気持ちだけが空回りして今日はなにもできずあっという間に終わった」と、罪悪感にさいなまれることもあったそう。そこで、暮らしのなかで負担に感じていることを1つずつ手放していくと、時間と心に大きな余裕が生まれ始めました。ここでは、深尾さんが「やめたこと」を6つ紹介します。
すべての画像を見る(全7枚)1:自然素材の台所道具は数を減らす
木や土などの自然素材の台所道具。好きでたくさん集めていましたが、現在は必要なものだけに数を絞っています。
水を吸う素材が多いため使用後の乾燥には時間がかかり食卓テーブルはいつも道具でいっぱいに。わが家の台所は狭く、できる限りものは見せないことを心がけてるため、乾き切らなかった道具をしまうことに歯がゆさを感じていました。
今は箸、まな板、木ベラ、おひつが毎日使う自然素材のものです。このくらいであればリビングの棚の一角を少し使うだけで場所は取らず、部屋の景観もすっきりをキープできています。
2:季節の雑貨を飾ることをやめた
若い頃は季節ごとの雑貨を買い集めていましたが、あるときからそのほとんどを手放しました。
巡る季節は外の風景や生けた花、旬の食材を使った料理などから味わうようになりました。
大きく場所を取っていた雑貨の保管場所が空くことで部屋のなかには余白が生まれ、四季によって変化する風の香りや光の美しさがより鮮明に感じられるようになりました。
3:全てにおいて管理しやすい数まで減らす
家のものは種類で分けると台所用品、洋服、寝具、食器、文具…など、いざ書き出してみるといかに多くのものに支えられて人ひとりが生きているのかと驚くばかりです。
1つの種類につき数を多く所有していると、家も心の状態もキャパオーバーとなってしまいます。1つ1つを生活に支障が出ない範囲で、自分が管理しやすい数までに減らすことが暮らしを少しでもラクに、そして整えていく第一歩だと感じています。