画廊と美術館での学芸員経験をもち、現在は美術エッセイストとして活躍中の小笠原洋子さん(75歳)は、高齢者向けの3DK団地でひとり暮らしをしています。年金節約者の小笠原さんの暮らしのモットーは、楽しみながら節約をする日々。ゴミの量も少ない小笠原さんに、リアルな食生活を伺いました。
すべての画像を見る(全3枚)もったいないの精神で、野菜や果物は皮、種、ワタ、芯まで食べる
できるだけムダを省くという節約家ならではの精神はもちろんありますが、果物や野菜は、皮や皮と果肉との間にも大事な栄養が潜んでいるので、なるべく皮ごと食べることにしています。リンゴやブドウはもちろん、キウイの皮にも栄養が含まれているそうです。
また、ポリフェノール満載の柿の皮や、桃や柑橘類全般の皮も食べます。冬ミカンも夏ミカンもハッサクもイヨカンも国産レモンもユズもカボスも皮ごと食べます。もちろんよーく洗うことが大事であり、できるだけ無農薬のものを選び、新鮮なうちに食べるようにしています。
野菜ならダイコン、ニンジン、サツマイモ、長芋、レンコンはもちろん。里芋も毛羽立ち部分は削ぐもののほとんど丸ごと。ゴボウもショウガも、ソラマメは中皮も食べるほどです。
次に私が種まで食べるものには、ゴーヤにピーマンにカボチャにユズ。ワタまで食べるのがゴーヤを筆頭に、メロンやスイカやカボチャです。芯や軸まで食べるのは、キャベツにシイタケにブロッコリーにカリフラワー。トウモロコシを電子レンジで加熱したとき芯が食べられることに気づいて以来、ほかの野菜と炒めたりスープ類に混ぜることにしました。
また長ネギの青い部分も決して捨てません。ダイコンやニンジンやカブの葉も貴重な食材。葉物類は、料理のかさを増すこともできる絶品ですよね。豆苗やブロッコリーの新芽などは、根の少し上からカットしてお水を注いでおくと、伸びて二度は食べられることになりますね。
またエノキダケの石突は、末端1cmくらいですから、そこだけをカットして残りの栄養はいただきます。トゲトゲのあるガクも私にはまたとない食感なので食べます。セロリの先端の葉は、当然食べます(笑)。