空気が乾燥し、肌トラブルが起きやすくなるこれからのシーズン、頼りにしたいのが保湿の要となる乳液やクリームです。それぞれの効果的な塗り方を、皮膚科医専門医・医学博士の小林智子先生に教えてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)乳液&クリームの正しい塗り方で、優しくスキンケア
塗り方の基本は、乳液とクリームともにほぼ一緒。肌摩擦を抑えた優しいケアを心がけて。
●1:点置きしてから伸ばす
化粧水後、乳液とクリームは、間をおかずに塗りましょう。乳液とクリームは指に残る量を考慮し、規定より少し多めを使用して。肌摩擦を抑えて塗りムラを防ぐため、両頬、額、鼻、あごに置いてから伸ばします。
半固形状のクリームは、塗る前に体温でやわらかくすると肌なじみがよくなります。このひと手間が保湿力アップのカギに。
●2:指の腹で内から外に伸ばす
指の腹を使って内側から外側に優しく塗り広げて。強い力でマッサージしながら塗るのは、肌摩擦になるのでNG!
●3:乾燥する部分は重ねづけを
目元や口元は皮脂が少なく乾燥しやすい、重ねづけ推奨ゾーン。乾燥具合に合わせて乳液やクリームを追加塗りして。逆に、乾燥肌であっても油分が多いTゾーンなどは薄づけがおすすめです。
知っておきたい乳液&クリームの使いこなし術
乳液やクリームはやみくもに重ねるのではなく、肌タイプに合うものを適量使用するのが正解です。小林先生に、詳しくアドバイスしてもらいます。
●メイクをする場合は油分の引き算を
化粧下地やファンデーションにも油分はたっぷり含まれています。メイク前のスキンケアは、乳液やクリームの量を減らすなどして油分の引き算を。油分の与えすぎに注意しましょう。
●スキンケアはフルコースにする必要なし!
スキンケアは重ねるほどいいわけではありません。重ねすぎにより過剰な油分が酸化する恐れが。すると肌のバリア機能を低下させる過酸化脂質が発生、肌トラブルを引き起こす原因にも。
ESSE11月号「ESSE BEAUTY BOOK Autumn&Winter2024」では、乳液&クリームの使い方のほか、マイナス5歳をかなえるファンデーションの塗り方、美容家・小林ひろ美さんの「光老化」を打ち負かす美容戦術、秋冬のコスメニュースと、老けないビューティーの極意が盛りだくさん! ぜひチェックしてみてください。