食べ物の値上がりや米の品薄が続き、食費節約も難しくなっています。そんな状況で、本多めぐさん、小笠原洋子さん、くう子さん、かつみさん(仮名)は食費を賢くやりくりしているそう。ここでは、アラフォーから70代まで、幅広い年代の節約達人たちに「物価高騰中の買い物ルール」を教えてもらいました。
すべての画像を見る(全12枚)安い食材を買い、流動的に献立をつくる
50代の夫婦ふたりで暮らし、栄養士として病院や施設で働いた経験をもつ本多めぐさん。義実家のごはんをつくり始めた経験から、「無理せず習慣化できる食費節約」のコツをまとめてくれました。
ひとつ目のコツは「安い食材を買うこと」。当たり前ですが、そもそも材料費が安ければ、料理の単価が下がります。ひき肉・豚こま肉・鶏胸肉など節約食材と、季節の野菜を組み合わせることを頭においておくと、買物するときに安くすみます。
底値にこだわってスーパーをハシゴしなくても、ひとつのお店で安いひき肉や旬のお野菜を選んで買えばじゅうぶん。いつも行くスーパーでだいたいの値段を把握しておけば、高い買い物をしなくなります。
また、買い物のメモをして行きますが、本多さんの場合は事前に献立をカッチリ決めず、スーパーで安いものを見つけたら、それを使った献立にするそうです。
最近はコンビニでも意外と安いので、安ければコンビニでも買っています。頭の中にだいたいの値段が入っていて、いつも目安の価格を意識するのがポイント。
節約レシピのレパートリーをもつ
ふたつ目のコツは「節約レシピのレパートリーをもつこと」。あらかじめ節約レシピをたくさんもっておけば、レパートリーの中から回すだけで、なにも考えなくても安くすみます。
安い食材は決まっていますよね。たとえば、お肉なら豚コマ肉、ひき肉、鶏胸肉。そのほか卵、豆腐、納豆など。野菜は季節によって変わりますが年じゅう安いニンジン、タマネギ、ジャガイモは常に活躍します。
あとはそれらをどう組み合わせて料理するか。節約メニューのレパートリーがあれば「なにをつくろうか」と悩まないように準備ができます。事前にレパートリーを準備し、さらに困ったらネットで食材名でレシピ検索すれば出てきますので、そのときに応じて検索するのもアリだと思います。
安い食材を買って、それを組み合わせる。組み合わせに困らないためにレパートリーをもっておくのがよいでしょう。レパートリーはそこまで多くなくても大丈夫。家族が好きなら毎週カレーのような定番メニューをつくってもOK。同じメニューが続いても好物なら文句は言われないものです。
このような点に注意してみると、見直すポイントがあるかもしれません。
※記事の初出は2024年8月。内容は執筆時の状況です。