実家暮らし、両親との同居がつらい
お悩み「40歳の独身女子です。過敏性腸症候群で仕事を休職中。現在実家暮らしですが、メンタルが不安定な両親との暮らしがつらく、耐えられません。先生なら実家を出る選択をされますか」
●自由な選択のためには、経済的自立が必要
私だったらたぶん実家を出ると思います。40歳で定職があるという状態であれば、もちろんひとり暮らしをして新たな環境をつくってみて、自分の状態がよくなるのかを確認してみたらよいのではないでしょうか。
この方のストレスの原因は2つあるようです。1つ目が仕事。もう1つが実家で過ごしていることです。この2つのうち、どちらか1つを変えてみるのが大事かなと思います。私だったら、まず1段階目としてお仕事を休んでみます。現在すでに休職されていますので、お仕事を休んで自分がどれくらい回復するのかながめてみましょう。
そのうえでまだ改善しそうだな、もしくはあまりよくならないなということであれば、ひとり暮らしをしてみる。このように2段階でものごとを変えていく方が、2つの原因それぞれが心身にどのような影響を及ぼしていたかに気づけると思います。できれば、仕事に復帰してからひとり暮らしに移行するのが、順番としては望ましいでしょう。そのほうが経済的にも不安が少ないからです。
いずれにしても、私たちはいろんなことを自分で決めていかなくてはいけません。そんななかで、ネックになるのは「経済的な自立」です。たとえば、経済的に自立していないせいで離婚したいのにできないという状況って、とくに女性の場合、少なくありません。「精神的な自立」「身体的な自立」と同様に「経済的な自立」も念頭に置くことが大事だと思います。
さまざまな悩みに対し、「これまでとは違うとらえ方」をするための高尾先生のアドバイスをまとめた『こうしたらきっとうまくいく 心がフワッと軽くなる82のヒント』（扶桑社刊）。この本を開けば、目の前のもやが晴れ、新たなアクションを起こすきっかけがきっと見つかります。
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