50代、子育てなどが落ち着いている人も多い年代、いよいよ自分自身のやりたかったことに目を向けられるタイミングでもあります。もともとは専業主婦から会社員として再就職し、自分の人生について考え始めはじめたときにブログを始めたという中道あんさん。ブログを続けたことで、現在は起業家、50代女性の生き方などの書籍を出す著述家としても活躍しています。そんな中道さんが50代でやりたいことをかなえられたコツを教えてもらいました。

中道あんあんさん
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50代でブログを始めたことでやりたいことがかなえられた

私は50代からブログを始め、それをライフワークにしており、10年ほどたちました。もともと学歴や資格があったわけでもなく、最初こそはただ続けることを目的にスタートしました。それが今ではパリへひとり旅できるようになるなんて、始めたときは思いもしませんでした。

私の自宅の部屋にはお気に入りの本を数冊だけ飾り棚に並べています。その中の1冊はフランスの1年365日を実際に生活している女性2人がつづったフォトエッセイ。365枚の写真1枚ずつに600文字程度の文章がついたものです。ほんのたまにペラペラとページをめくって、なんとなくパリの暮らしにイメージを膨らませていました。3年前にその本を購入したときには、ブログに「パリには行けないから、この本で疑似体験している」というような投稿をしたのです。

ところがやっと夢がかない、2023年の秋にパリへひとり旅をしました。この経験から、再び今年に入ってパリ旅行を計画。ひょんなことから、女性4人で行ったのです。帰国してから、この本のページを改めて見てみると、同じようなものを食べたり感動したり、まるで本をお手本にしているような旅の内容だったので驚きました。

かなえたいことはブログに書き残しておく

いつも手に届く場所、目につくところに「自分の夢」や「目標」を掲げると、モチベーションを高めるのに効果があるとは聞いたことがあります。実際、私がその後起業したときには目標を書いた紙をリビングに貼ったりもしていました。それと同じく、本のページの写真が私が行きたかったパリへの旅に後押ししてくれたのでしょう。

たとえば、ブログにも同じような効果があると思っています。私は今でこそ、ブログを好きな時間に書いていますが、ブログを始めたばかりの頃は、書く時間、投稿する時間を決めて、毎日定期的に書く時間を設けていました。

書く内容は、その日の出来事から、気づき、考えたことを書いたり、パリに行きたいと書いたときのように、夢や目標を自由に書いていました。そして、どんなにネガティブな出来事も、ポジティブに変換して書いていこう。なにかひとつでも読者にとってためになる情報や一文を書いていこうと意識して文章をつづっていましたし、いまもそうです。

自分の考えを書くというのは、自分を認めていることにもなるので、自己肯定感が高まっているようにも思います。ありのままの自分を認められるような状態であれば、なにかにチャレンジするときのハードルも低くなります。私がコネも経験もないのに起業できたのもそうではないかと思っています。