食品の値上がりが止まらない今。冷蔵庫収納を見直すことが、節約につながるかもしれません。夫婦2人+愛犬2匹で暮らす、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さん(現在50代)のケースをご紹介。冷蔵庫の中身がわかりやすく、食品ロスを防ぐことができる収納術について語ります。

瀧本さんの冷蔵庫
整理整頓が行き届いた冷蔵庫にする収納術は?
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野菜は専用保存袋を使い、見やすく収納&食品ロス防止

瀧本さんの冷蔵庫の野菜室

買った食材をムダにすることなく、“きちんと使いきる”ことこそ節約への近道だと私は考えています。

わが家では、10日に1度くらいのペースで産直市場に買い出しに行きます。購入した新鮮な野菜たちは、無印良品の「野菜や果物の鮮度を保つポリエチレン袋」に入れて収納。とくに販売時の梱包フィルムの先端が開いている葉物は、すぐに劣化しがちなので、必ず保存袋で全体をおおうようにしています。

野菜室の収納は、すべてのものが一部でも見えるようにしておくのがポイント。ほかの野菜の下敷きになったまま腐敗してしまうのを防げます。

ガラス製の保存容器にシフトしたら、洗いものも減った

瀧本さんが使用しているガラスの耐熱容器

プラスチック製の保存容器は、使っているうちに変色や食品の色・におい移りが気になるように。そこで、ガラスの耐熱容器に徐々に買い替えていきました。ガラス製なら定期的な漂白など手入れの必要がなく、とてもラクになりました。

さらに、オーブンにも使えるうえ、調理後にそのまま食卓に出せること、洗いやすいことも便利で気に入っています。中身がしっかりと見えるので、冷蔵庫保存にもぴったり。なにが入っているのかが明確にわかるため、食べ忘れもなく節約にもつながっています。

実用性を重視し、収納ケースは必要最小限に

瀧本さんの冷蔵庫収納

冷蔵室に整然と並ぶ収納ケース。見た目の美しさとすっきり感が抜群なので、過去の私は、そんな収納をたくさん提案してきました。ですが、入れたい食材が都度異なることで、「収納ケースに入らない」「ケースがスペースを取り邪魔に感じる」「中身を忘れて食材をムダにする」といったことがあり、現在は米とみそストッカー以外の収納ケースをやめています。

節約に重要なのは、やはり食材を見失わないこと、そして食べきることだと思います。安く食材を購入しても捨ててしまっては本末転倒です。冷蔵室も、“見せる収納”から”実用にこだわった収納”に考えが変わってきました。