40年来の美容師に「白髪が中途半端」問題を相談
すべての画像を見る(全3枚)さぁ、どうしたものか、と次のステップを探すべく、まずは長年カットをお願いしている美容師さんを訪ね相談してみることにしました。
じつはその美容師さんとの出会いはさかのぼること40年。途中、数える程度、ほかの美容師さんにカットしてもらうことはありましたが、最終的にはやはり骨格も髪質も熟知している彼のもとに戻ってしまいます。私にとって信頼のおける唯一無二の美容師さんです。
10代でデビューしていた私のことを、当時所属していた事務所の社長が、あか抜けさせたいとでも思ったのでしょう。六本木からほど近い乃木坂にあった、当時としてはまだ珍しい先進的なガラス張りの大きなヘアサロン「アトリエGORO」へと連れて行ってもらったのがきっかけです。時代の先端をいくその場所に足を踏み入れたときの緊張は今でもよく覚えています。
そこで担当してくれたのが、当時はまだ新人だった男性です。以来40年近い年月。変わらずにカットをしていただいているというわけです。
昭和の人間としては近年の髪をすくような方法ではなく、しっかりとカットしてもらえる安心感と、なによりショートカットのうまさが抜群です。
グレイヘアへの過程を乗りきるコツは?
そんな彼は私より少し年上ですが、すでに美しい白い髪となっています。相談するにはもってこいの美容師さんです。
その彼曰く、グレイヘアへの転向はかなりの時間を要するとのこと。とくに私のように黒髪を残しながらの転向は非常に難しいことがわかってきました。メッシュなどを入れることも検討してみましたが、茶髪が不似合いだった過去の記憶を考えるとブリーチを施す過程で却下。
結果、美容師さんが教えてくれた、老け顔にさせない大切なポイントである「前髪と周辺の顔まわり」だけは、携帯型の白毛隠しのようなもので対処していくという方法を取ることにしました。幸い私の場合現状、顔まわりよりも中側に白い部分が集中しているので、この顔まわりに気を配りながら、今後も進めていくことに落ち着きました。
50代からの髪に必要なもの、避けるべきもの
そしてなによりも大事なのは、じつは「ツヤ」なのだと今更ながら感じています。髪にツヤさえあれば、白が目立ち始めても可哀想な印象にはなりません。グレイヘアへの転向でいちばん避けなければいけないのが「諦めの精神」かもしれません。
どうせ年を取ってしまったのだからと諦めないこと。若い頃、寝ぐせがついたまま外出するのがいやで早起きをして朝シャンを日課にし、くるくるドライヤーが発売されればすぐに飛びついて技を習得したあの頃のように。そしてツヤは健康のバロメーター。食生活や生活習慣を見直しながら昭和世代の同志のみなさま、ともに人生楽しんでいきたいですね。