だれに気を遣うこともないのが大きな魅力

パン
すべての画像を見る(全7枚)

私が個人的に感じる「ひとり旅のよさ」は、だれにも気を遣わないから気持ちが軽いこと。例え気心が知れた仲間でも一緒に旅をするとなれば、お互い最低限の気遣いは必要です。

「さっき窓際の席だったから今度はどうぞ」「朝散歩すると気持ちよさそうだけどあまりに早いと悪いかな」「確かお肉よりお魚が好きだよね?」

日常的にもあるこの尊重し合う気持ちはひとり旅には不要です。同行者への気配りを一旦「無」にでき、アンテナを自分だけに向けられることは、想像以上に軽い気持ちとなるものです。

50代でも、新しい自分に出会える!

建物

そして、ひとり旅で過ごす時間は「発見」の連続です。地域の発見はもちろんのこと自分自身に対する発見も多く、無理だと思っていたことができた…会話が完璧でなくても友達になれた…この景色でこんな気持ちになれた…、今までとは違う自分に気づくことばかりです。

また一日じゅう、自分だけに向き合う時間が多いことで本音にも向き合え、本当はなにをしたいのか、なにに困っているのか…自身を見つめなおしてリセットするにはいちばんの環境だと思っています。

海

ひとり旅はさまざまなハプニングを考えると踏み出しにくく、そして慣れるまではかなり緊張するものでした。でも旅での数々の出来事に対応する方法と知恵を学び、なにが起きても結局何とかなることを実感しています。

ひとりだと、列に並んでいる最中にトイレへ行きにくかったり、「きれい!」という喜びや「イタタ…」という嘆きも独り言となり、ちょっとモゾモゾするときもありますが、新しい世界と新しい自分を知る絶好の場となっています。

もう成長なんてないと思っていた私の人生は、ひとり旅を重ねる度に未熟さも進歩も感じ、まだまだ知らない自己発見が続いています。

 

50代からの毎日を応援する記事多数!「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら