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ーー久しぶりの“血縁者との同居”ですが、案外ストレスはないとのこと。バンギャルという趣味に生きてきためんまさんを、お母さまはどう受け止めていますか?

めんま:YOSHIKIさんなど、ヴィジュアル系バンド創成期の方がテレビに出演される機会も増えたので、このジャンル自体への印象はいいようです。改めてレジェンドの凄さを感じますね(笑)。母親のケガが回復したら、私は実家の近くに仕事場を移し、通いながら親と関わることも考えていますが、今は同居でいいかなと。

客観的に見たら、いわゆる“実家にいる子ども部屋おばさん”なのかもしれません。ただし、さまざまな事情を抱えながら、実家住まいで高齢者の親と支え合って暮らしている人も少なくないはず。今のライフスタイルになってみて、他人の暮らしぶりをひとくくりにまとめ、評したり、揶揄するのは思いやりがない行為だなと感じました。

バンギャルと老後の相性は悪くない!

ーー高齢者同士の同居、介護の現場など、大人世代の多様なライフタイルに触れ続けている藤谷さんとめんまさん。本著をきっかけに、今までと変わったり、改めて感じたりしたことは?

藤谷:連載中に、親から「じつは東京に90代の親戚がいる」と聞かされたんです。そこで今では2か月に1度ほど、顔を合わせる関係に。とても元気な方で、趣味の活動へつき添ったりしています。

めんま:やっぱり“推し”の存在は、生きるエネルギーになるのだな、と感じさせられたのも大きかったですね。介護施設の方からも「濃い趣味はある方は、どんどん続けてください。利用者さんとの話題が盛り上がります」と言われましたし。

藤谷:みなさん、青春時代や好きなことの話をされていると楽しそうですからね。そういう意味では、カルチャーや歴史、趣味に通じているオタクのほうが、世代を超えたコミュニケーションを取りやすいと思いました。我々を含め、これから高齢化していく人たちはなにかしらの趣味を持って年齢を重ねている。そういう意味では、バンギャルと老後の相性は悪くない、とも思えました(笑)。

バンギャルちゃんの老後 オタクのための(こわくない!)老後計画を考えてみた

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