つまりなにが言いたいかというと、人間ほとんどだれもが主役からの転落経験者であるということです。そして、まだ王様状態が垣間見えるような幼い子どもは、よほどあなたが善人でもない限り、煩わしさも伴うのは当然です。しかもあの若さはまぶしい。

大声で言うことでもないですが、子どもが苦手なんてことは、少しもおかしな話ではないのです。「子どもが好きな人もいる」。それだけのことです。ましてや、自分の子どもという王様にちょっかいを出す、よその国の王様が好ましいはずはありません。

本音を言いにくそうなあなたのお悩みの書き方を見てると、自分に遠慮しすぎではないかと思います。大丈夫です。そんなに立派な人になろうとしないでいいです。あなたは自宅によその王様をしょっちゅう招けるほど性格の優しい人です。思ってしまう、なんて言い方をやめて、「思う」で止めてみてください。現実を受け入れることは、なにかの始まりの兆しでもありますよ。

<清水ミチコさんがあなたのお悩みに答えます>

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