人生100年時代、第二の人生をガラリと変える人もいます。結婚、子育て、離婚、病気を経て、昨年からスペインへの単身留学を送っている54歳のRitaさん。SNSでも留学生活を紹介し、人気です。

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海外留学で出会ったこれまでにない人たち

登山
スペイン留学でたくさんの人に出会ってきました
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50代になって初めて海外留学に挑戦しましたが、留学開始から1年半、これまでにたくさんのクラスメイトとの出会いがありました。年齢層はじつに幅広く15歳〜82歳。地域や学校の特色にもよりますが、夏季は10代の学生が学校単位で短期留学することもあり、初級クラスはその学校の生徒のみでクラス編成されても、中級や上級の生徒は私たちの大人クラスに混ざることがありました。

また季節を問わず60代〜80代の学生もいて、特に近隣であるヨーロッパ圏内の人たちは、2〜3週間、旅行の一部のように語学留学している姿が印象的なのです。

10代の留学生は自分の子どもと重ねてほっこり

10代の留学仲間

海外の10代のクラスメイトたちは、自分の娘・息子の10代の頃よりもずいぶんと大人びて見えました。もっとも、ちょっと観察してみれば、机の上にはポテトチップスや必需品ともいえるコーラが。私のノートに漢字が書いてあることを発見すると、写真を撮りたがるなど、かわいらしい一面が見え隠れします。自分の子どもたちも、中・高校生時代きっとこんな風に仲間と過ごすことがただただ楽しかったんだろうな…とわが子に重ねて微笑ましい気持ちでながめてしまいます。

そして朝は無口で元気がなくても、おなかが満たされれば機嫌が治るのは、どの国の子も同じ。また、ある男子学生は、母国のママから届いた小包に大好きなお菓子が入っていたことに大喜びし、「僕はママを愛している!」と自然に語っていたのも忘れられません。

新しい言語を日常になじませていく留学生たち

留学生

30代〜50代の一度社会人を経験した後に学生へ戻った人たちも。次のステップアップのための言語習得だったり、毎年冬の1か月休暇はここで学ぶことを定例化にしていたり、世界中をマラソンをしながら各地で勉強していたり、さまざまなタイプの生徒がいます。

3リモートでの仕事を続けたまま滞在している人も多く、彼らは数週間の滞在でもリズムを変えずに、早朝には日課のランニングを続け、短期でも現地のジムに通い、日常の一部のように滞在しています。「留学に来たぞ!」と意気込んだ気持ちよりも、「新しい言語を生活になじませていく」イメージが強いです。時々、姉妹や夫婦で参加している人たちにも出会い、彼らが連れてきた愛犬が毎日授業に出席していたときは、みんなのアイドルとなっていました。