「勉強の楽しさ」をどうつくるか

よろこび
※写真はイメージです
すべての画像を見る(全5枚)

先ほどご紹介した3つの学ぶ楽しさのなかで、「成果が出る楽しさ」と「知識欲が満たされる楽しさ」は、比較的簡単に得られます。復習テストでよい点数を取った際にほめてあげれば、子どもは誇らしい気持ちになるでしょう。関心があることについて「へえ!」と思う知識を得ることで、「おもしろい!」と感じることも少なくないはずです。

ただ、「精一杯頭を使う楽しさ」は、大人が上手にサポートしないとなかなか得られないものです。全然わからないことを考えるのはつらいですし、すぐにわかるようなことを考えてもおもしろくありません。ちょうどいい題材で考えることが効果的なのです。

勉強するのは「かわいそう」なことじゃない

そもそも、「知識を習得して、それを使いこなせる力を身につける」ということには、価値があります。たしかに中学受験は大変ではありますが、「かわいそう」ではありません。
たとえば、趣味やスポーツの分野では「ピアノの練習を1日8時間しています」「毎日野球づけで土日もありません」という子もいますよね。でも、そういうケースであまり「かわいそう」と言われることはないですし、いずれも「極めたいことがあって、それに向かって努力する」「目標を達成するためにがんばる」という点は同じです。

「これをやることは自分にとって価値がある」「挑戦してみたい」と思ったら、その努力をさせてあげることも、大事なのではないかと思います。

 

SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法

SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法

Amazonで見る