親はもっと子どもに無頓着になっていい

――いい部分もそうでない部分も含めて、自然と意識がひとりの子どもに集中してしまっているということでしょうか。

哲夫:そうですね。だからこそ、適度に親が子どもに無頓着になった方がいいのですよ。自分で習い事を始めてみたり、親だってひとりの人間なんだから、自分の時間をつくって充実させてほしいんです。「あなたの人生は、あなたのものなんですよ」って僕は世の親御さんたちに言いたい。

親がなにかに夢中になっている姿を子どもに見せることで、言葉の応援やプレッシャーという形だけではなく、なにかプラスの影響があると思うんですよ。「お母ちゃんやお父ちゃん、今こんなんに夢中やねん!」ってキラキラした顔を子どもに向けられたら、子どもも「なにやっとんねん」と言いながらも、どこか心に余裕ができるというか。親御さんたちのご自身の人生の充実が、巡り巡って子どもへの最大の励ましになる。なんという一石二鳥、すてきじゃないですか。

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