2024年の物価動向を、ファイナンシャルプランナーで家計再生コンサルタントの横山光昭さんが解説! 今回は「現状分析&プロが実践する節約ワザ」を紹介します。

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円安の流れは変わらず物価高の波はまだ続く

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物価高を乗りきるには?(※写真はイメージです、以下同)
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物価上昇が続き、買い物に行くたび「また高くなった…」とため息をついている人は多いはず。そこで、横山光昭さんに今の状況をわかりやすく分析してもらいました。

「世界各地の紛争や天候不順により、原油や穀物の価格が高騰。コロナ後に経済が回復した欧米では、日本以上にインフレが進んでいます。日本は多くのものを輸入に頼っているので、大きな影響を受けているんですね」

さらに、低金利の円を売ってドルやユーロを買う流れから円安が進み、物価高の追い打ちに。

「こんな状況では、企業が一度値上げした商品価格をそう簡単に下げるとは思えません。残念ですが、物価高は2024年もしばらく続くと考えられます」

経済状況を嘆いても、個人ができることは少なく、まずはできる範囲の節約をすることが重要。

「収入も増えないなか、家計を守るためには、これまで以上に支出をうまくコントロールすることが現実的な対応策です。とくに値上げが激しい食費、水道光熱費、ガソリン代は家計の適正な予算を見定め、重点的に見直せば必ず効果が出ますよ」

●“物価高時代”に負けない家計の支出割合

グラフ
※子どもが大学生と高校生1人ずつの場合

最低でも手取りの10%は先取りで貯め、残りで生活する習慣を。「食費は収入の18%(世帯収入40万円で7万2千円)、水道光熱費は6.5%(同2万6千円)、ガソリン代は2%(同8千円)を目標にしましょう」