これからもずっと今の自宅に住み続けますか? 最後まで心穏やかに過ごせる“終の棲家”について、今から考えておきませんか。高齢期の住み替え資金アドバイスを行う「高齢期のお金を考える会」を主宰するファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに、高齢者施設のお金まわりのことについて教えてもらいました。

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出せる予算の目安がついたら、少しずつ施設の情報を集めましょう。

●予算が決まったら「どっちがイヤか」で考える

ひとり暮らしになったら元気でも施設に移りたい場合、自立~最後までいられる施設はかなり高額。元気なうちはケアハウスかサ高住、または自宅で過ごし、要介護で介護付有料老人ホームに移る方が費用を抑えられます。どちらか迷ったら、「見守りがあるケアハウスやサ高住で過ごすのと、要介護までひとりで自宅で過ごすのと、どっちがイヤ?」と考えてみて。どちらがいいか考えるより、結論が出やすくなります。

●親の希望は「聞き取りシート」で

介護
※写真はイメージです

親に“終の棲家”の希望を尋ねたい場合は「聞き取りシート」を。「要介護度が重くなっても家がいい?」「年金額はいくら?」など、知りたい質問を書いて手渡して。手書きなら心配が伝わりやすく、親も考えてくれるはず。